6年前にノーベル賞の表彰台に立った屠呦呦氏は、「アルテミシニンは中国医薬の世界へのプレゼントだ」と語った。北京建工集団の建設により、屠氏とアルテミシニンの研究チームへの「プレゼント」である中国中医科学院中薬テクノロジーパーク1期アルテミシニン研究センタープロジェクトの主体工事が18日、予定通り完成した。科技日報が伝えた。
北京市大興バイオ医薬拠点に位置する同プロジェクトは、建築面積7万3000平方メートルで、中央の地上13階のメインビル、東西の両側にある地上7階の大空間実験室、重点実験室及び動物実験室の単体科学研究ビル3棟が含まれる。3棟は東西が低く中央が高い。建物は全体的に、外側がまっすぐで、内側が曲がっているという形になっている。そこには「外方内円、内柔外剛」という中国医学の医者として歩むべき道という意味が込められている。そして、東西の建築物が中央のメインビルを持ち上げるようになっているのは、アルテミシニンが中国医学の真髄を汲み取り、ゆっくり昇るという意味が込められている。
中国工程院院士で、中国中医科学院党委副書記を務める黄璐琦院長は「同プロジェクトは2022年8月の完成を予定している。完成後は、国家戦略の需要に寄与し、人類の健康促進を注力ポイントとし、中国医薬の発展を制限する問題に焦点を当てる。重点的に中国医薬資源の保護と発展、中国医薬の品質保証と向上、中国医薬の新薬の研究開発と産業化、科学的根拠に基づく中国医薬の面で基礎と応用の科学研究を展開する。健康中国の建設、中国医薬の科学技術の進歩、人類の健康保証に貢献する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月22日