中国の技能人材に新たなランク「特級技師」設置

人民網日本語版 2021年09月17日11:27

中国人力資源社会保障部(省)は15日、国家職業資格「特級技師」の審査・採用の試行展開に関する通知を発表した。このことは、日本の「技能士」に相当する国家職業資格を持つ技能人材において、これまで初級工、中級工、上級工、技師、上級技師の5ランクに分かれていたのが、今後その上にさらに「特級技師」が加わり、6ランクになることを意味する。新華社が伝えた。

同通知によると、「特級技師」は企業の生産・科学研究の第一線で、技術と技能が必要な仕事に携わり、相応の条件を満たしている優秀で高い技能を持つ人材としている。「特級技師」として採用されると、その企業の最も高い職階の社員と同じ待遇を受けることができる。また、実情に応じて、規定に基づき、療養・休暇、戸籍取得、住宅、医療保障、子供の教育などの面において、優遇策を享受することができる。

統計によると、中国の技能労働者は2億人に達しており、うち高い技能を持つ人材が5000万人以上いる。しかし、技能人材の不足が常態化しており、求人倍率は長期にわたり1.5倍以上となっている。

人力資源社会保障部の関係責任者は、「特級技師を設置し、相応の待遇を保証することで、技能人材の社会的地位と待遇水準を向上させ、そのキャリアアップを容易にし、さらに多くの労働者が技能を頼りに成長し、優秀な人材となり、自身のポストに立脚して事業を成功させることができるようになる」と説明する。

現在、山東省などですでに先行して試行されており、「特級技師」を設置している。また、中国航天科技や中国航天科工、中国石油、中国石化など、雇用自主権を持つ一部の中央企業(中央政府直属の国有企業)も積極的に模索し、技能ポストをいくつかの等級枠に組み込み、報酬や待遇などと紐付けると同時に、管理職と平行したキャリアアップのルートを構築している。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年9月17日

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