中国人民大学国際通貨研究所(IMI)がこのほど発表した「人民元国際化報告2021」によると、2020年末現在、人民元国際化指数は5.02となり、前年比54.2%と大幅に上昇して、過去最高を更新した。
同報告の分析によれば、同指数の大幅上昇は人民元の国際貿易における価格計算・決済の機能が引き続き強固になったこと、人民元の金融取引における機能が目に見えて増大したこと、人民元の国際準備通貨としての機能が一層顕在化したことによるものだ。データを見ると、20年の経常項目の国境を超えた貿易における人民元による決済金額が同12.09%増の6兆7700億元(約115兆円)に達し、対外物品・サービス輸出入額の18.44%を占めた。世界の中では、国際貿易における人民元建て決済のシェアが同18.40%上昇の2.91%になった。現在、75を超える国と地域の通貨当局が人民元を外貨準備の通貨に組み込んでいる。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年8月10日