英国の研究者がこのほど発表した研究報告によると、現在の新型コロナウイルス変異株とその進化プロセスに対する研究の結果、新型コロナウイルスに今後「抗原連続変異(抗原ドリフト)」が生じる可能性があることが分かった。これはすなわち、ウイルスの突然変異がある程度繰り返されると、それまでにできた抗体はもはや役に立たず、そのために感染率と死亡率がさらに高まることを意味する。中央テレビ網が報じた。
この研究チームの科学顧問は、致死率がより高くなる変異について、「ある程度においては『必ず発生する』ものだ。そしてこのような変異株の致死率は最高で35%に達する可能性がある」と警告を発している。
これに対する最も有効な対策は、早急にワクチン接種率を引き上げ、厳格な防疫措置を講じることという。また、研究チームは、「今後、新型コロナウイルスは、かぜに似た症状を引き起こすウイルスとして定着する可能性がある」と予測しており、さらに、「ウイルスを完全に撲滅することはおそらく不可能」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年8月2日