防疫物資と電子デバイスを積んだ2本の国際定期貨物列車「中欧班列」が、26日に四川省成都市の成都国際鉄路港を出発し、オランダ・アムステルダムと英国・フェリックストーに向かった。成都始発の中欧班列は運行開始から8年がたち、海外の都市は61に増え、累計運行本数は8千本を超えた。新華社が伝えた。
フェリックストーは英国の貨物輸送ターミナルであり、英国最大のコンテナ港湾でもある。中欧班列に搭載された貨物は、海上輸送と鉄道輸送の連携輸送によってフェリックストーまで運ばれた後、仕分けされ海運、鉄道、道路によって欧州の西部、中部、南部へと運ばれ、中欧班列全体の輸送力の拡大をさらに後押しすることになる。
四川交投蓉欧物資産業有限公司の責任者の李発興さんは、「国際鉄道輸送は輸送範囲が広く、輸送コストが低く、所要時間が短く、通関手続きが早くて、電子デバイス、日用品、自動車の完成車と部品などの分野で、中国南西エリアの国際輸出入貿易に高効率、便利で実質的な恩恵がある総合的サービスを提供することができる」との見方を示した。
26日午後には、成都国際鉄路港投資発展(集団)有限公司と寧波港鉄路有限公司が「戦略的協力枠組合意」に調印した。これにより、「蓉(成都)甬(寧波)輸入鉄道海運班列」が成都発の中欧班列と接続し、「日本・韓国-欧州」ルートにつながる「蓉甬+蓉欧」の国際中継ルートの構築を推進することになる。
成都国際公司の楊七零社長は、「成都国際鉄路港、寧波舟山港の両港は、国境を通過し海に到達し、国内をスムーズに運行し国外につながる国際サプライチェーン物流ルートネットワークの構築を加速し、特色ある海運・鉄道連携輸送の全プロセス価格オファーサービス及びコンテナ管理連携システムを共同で打ち出していく」と述べた。
統計によると、この8年間で、成都始発の中欧班列の運行本数は累計8千本を超え、2020年に成都国際鉄路港を経由した貨物は総額1507億元(約2兆5284億円)に上り、四川省に年平均120億ドル(約1兆3061億円)の輸出入貿易額をもたらした。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年4月29日