柔軟な雇用の企業浸透率4割超 スラッシャーも2割超

人民網日本語版 2021年03月23日14:45

就職情報サイトの智聯招聘は22日に北京で、「2021年春期就職シーズン市場情勢週間報告(第4期)」を発表した。同報告書は、柔軟な雇用をテーマに行なった調査研究に基づき、柔軟な雇用の企業への浸透率が40%を超えたこと、柔軟な雇用の主な優位性は人件費のコストカットにあること、また働く人のうちスラッシャー(複数の肩書きを持つ人)が2割を超えたことなどを指摘した。中国新聞網が伝えた。

同報告書によると、今回の調査研究では、回答した企業のうち42.6%が「柔軟な雇用を行なったことがある」と答え、19.4%が「柔軟な雇用モデルを長期的に採用するつもり」と答えた。

調査研究によると、回答者の22.2%が「柔軟な雇用で働いた経験がある」とし、こうしたスラッシャーになることを選んだ主な理由では、「働く時間と場所が柔軟だから」を挙げた人が48.7%、「本業以外に副収入が入るから」、スラッシャーになった人が46.9%に上った。

同報告書は、「インターネットプラットフォームの便利さが現代の働く人々のビジネスを成功させ、スラッシャーが柔軟な雇用に応じる時の具体的なスタイルとしては、微商(微信<WeChat>を利用した電子商取引)・代理購入が最多で39.8%を占めた。次は公式アカウント運営などニューメディアの仕事で15%、その次は家庭教師・講師で13.3%だった。

回答者が希望する柔軟な雇用スタイルを見ると、自身の知識のストック、技能、特徴を踏まえた仕事はより高いレベルの働き方を目指す意欲が凝縮されている。ニューメディアの仕事を希望する人は38.5%、メディア関係・記者・ライターは27.9%、フリーのカメラマン・イラストレーター・デザイナーは25.3%だった。

同報告書は、「働く人の半分が『先に本業を見つけてから、副業を探す』というキャリアのルートを選択した。柔軟な雇用をめぐる環境整備への提案に対して、「柔軟な雇用で働く人に対して補助金の支給や減税などを支持する」は54.2%に上り、「柔軟な雇用で働く人に対する社会保障などの福利厚生制度を充実させるべき」は52.8%だった。また「柔軟な雇用で働く人に対して技能訓練などの支援を提案する」は51.7%だった。

春の就職シーズンのピークが訪れ、智聯招聘は雇用市場へのモニタリングを続け、毎週この週間報告を発表している。第4期のモニタリング期間は2021年3月11日から3月17日まで。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年3月23日

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