今年はメーデーに合わせて5月1日から5日までが5連休となる中国。連休に合わせた旅行の予約数がすでに2019年同期を上回っている。旅行サイト・携程網の飛行機チケットのビッグデータを見ると、現時点で、5月1日から5日までの飛行機チケットの検索数が2020年同期比で175%増、2019年同期比で102%増となっており、旅行に対する意欲が非常に高まっている。澎湃新聞が報じた。
旅行サイト・同程旅游の検索・予約状況を見ると、3月前半、清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)に合わせた3連休と、メーデーに合わせた5連休中の国内旅行の人気が高まり続けている。そのうち、清明節に合わせた3連休の予約数は2020年同期比で450%増と激増し、メーデーに合わせた5連休の予約数に至っては2020年同期比で900%増と、爆発的な増加となっている。5連休までまだ1ヶ月以上あるものの、国内旅行の予約数がすでに清明節に合わせた3連休を超えている点は注目すべき点だ。
5連休の飛行機チケット予約が2019年同期超える
旅行サイト・去■児(■は口へんに那)の統計によると、「北京に戻る人は今後、7日以内のPCR検査の陰性証明が必要でなくなった」と発表された今月12日、メーデーに合わせた5連休中の飛行機チケットの検索数が1.2倍増となり、予約数は2019年同期を超えた。
同程旅行の統計によると、現時点で、メーデーに合わせた5連休中の飛行機チケットの予約数は前年同期比で10倍以上となっている。現時点で、清明節に合わせた3連休の飛行機チケットの価格は前年同期とほぼ同じ水準にまで回復している。メーデーに合わせた5連休に至っては、飛行機チケットの価格がすでに2019年同期の水準を超えている。
携程の統計によると、現時点で、メーデーに合わせた5連休中、国内線エコノミーの価格が2019年同期比で11%増となっている。うち、人気路線の上海-三亜、北京-三亜、上海-重慶の航空券の価格は前年同期比でそれぞれ46%増、112%増、16%増となっている。
同程旅行の統計データによると、現時点で、メーデーに合わせた5連休中の人気の国内旅行先は三亜、成都、重慶、杭州、厦門(アモイ)、西安、上海、麗江、大理、桂林、北京、広州、昆明、上海となっている。
清明節3連休の旅行者は1億人に達する見通し
携程研究院の業界アナリスト・方沢茜氏は、「現時点の飛行機チケットやリゾートホテル、レンタカー、景勝地の入場券予約、省を跨ぐツアー旅行などの予約状況からすると、清明節の旅行者数は2019年同期の水準まで回復し、延べ1億人に達するという見通し」と予想している。
携程の統計によると、今年の清明節に合わせた3連休中の予約状況を見ると、5割以上が近場旅行だった。ガーデンパークや動物園・植物園、都市公園、テーマパーク、水族館、博物館、歴史ある街並みが残る地域などが、高い人気を集めている。
携程の統計によると、浦江郊野公園・奇迹花園や上海ディズニーリゾート、南京総統府、成都ジャイアントパンダ繁育研究基地、珠海長隆海洋王国、黿頭渚、中国国花園、ポタラ宮、■洲島(■はさんずいに圍)、長隆野生動物世界が、人気の観光スポットトップ10になっている。
その他、中国では新型コロナウイルスがほぼ抑制されており、ワクチン接種も進んでいることを背景に、移動の制限も緩和され、清明節に合わせた3連休は、省を跨ぐ旅行が、今年最初のピークを迎えると予想されている。
携程旅游の統計によると、清明節に合わせた3連休中の省を跨ぐ旅行先で人気となっているのは、三亜、麗江、拉薩(ラサ)、昆明、張家界、烏魯木斉(ウルムチ)、重慶、桂林、黄山、林芝(ニンティ)などだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月19日