現地時間2月20日、ホノルルに向けてコロラド州のデンバーを離陸した米ユナイテッド航空のボーイング777‐200型旅客機が離陸後まもなくエンジン故障を起こした。上空でエンジンが爆発して、炎を出して燃え、同機は空港に緊急に引き返した。幸い、死者やけが人はいなかった。同機には当時、乗客231人と乗員10人が乗っていた。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
同機は上空1万3400フィート(約4084メートル)を約5分間飛行した後に、右側のエンジンが爆発。フェアリングが全て破損し、落下した。同機に搭載されていたのはプラット・アンド・ホイットニー(P&W)製のエンジンだった。
ある乗客は、「爆発音が聞こえた。機体が大きく、継続的に揺れていたので、問題が発生したことは明らかだった。始めは火は見えなかった。でも煙は上がっていた。しばらくして火が見えた。翼の横に座っていたので、見たくなくても窓から見えた。乗客は皆、問題の深刻さに気付いていないか、気が動転しているかのどちらかで、機内は緊迫し、静まり返っていた」と当時の状況を説明する。
ロイター通信によると、ユナイテッド航空は21日夜、同じエンジンを搭載する777型機全24機の運航を停止すると発表した。
中国に同じ型の航空機なし
中国民用航空局は、「中国の民用航空会社は、ボーイング777-200型機を所有しておらず、同じ型のエンジンを搭載した輸送系航空機もない。当局は事故調査の進展に引き続き注目する」とコメントしている。
日本、同系列のエンジン搭載のボーイング機運航停止
日本国土交通省は21日、日本航空と全日本空輸に対し、P&WのPW4000系列のエンジンを搭載した全航空機の一時運航停止を指示した。対象は全てボーイング777型機で、日本航空13機、全日本空輸19機という。
現時点で、米国や日本、韓国、英国、欧州連合(EU)の航空会社がボーイング777型機の運航停止を相次いで発表している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月23日