高速鉄道が続々と開通、一層近くなる「北京・天津・河北省」間

人民網日本語版 2021年01月19日16:11

北京・天津間を結ぶ「京津都市間鉄道」が月ごとの定期乗車券を導入し、北京西駅と河北省雄安新区の雄安駅を結ぶ「京雄都市間鉄道」が開通し、北京市と黒竜江省哈爾浜 (ハルビン)市を結ぶ「京哈高速鉄道」の承徳‐瀋陽区間がまもなく完成して開通する。北京・天津・河北省協同発展戦略が実施されて約7年となり、北京・天津・河北省を結ぶ鉄道が一層増え、人々の生活が一層便利になっている。新華社が報じた。

高速鉄道網が形成中

2020年12月27日午前10時18分、河北省雄安新区で完成したばかりの雄安駅から、高速列車「復興号」C2702号が北京西駅に向かって時間通りに出発した。それにより、京雄都市間鉄道の全線が開通したことになる。

関係責任者は、「雄安新区が北京・天津・河北省の都市間鉄道網に組み込まれ、雄安新区と北京、天津の『30分交通圏』が出来上がった。開通後、北京西駅と雄安新区間の所要時間は最短50分となり、大興空港と雄安新区間の所要時間は最短で19分となる」と説明する。

「京雄都市間鉄道」のほか、北京・天津・河北省の「高速鉄道リスト」には、京津都市間鉄道延長線、石済高速鉄道、京張高速鉄道、京哈高速鉄道の承徳‐瀋陽区間など、多くの路線が名を連ねる。

高速鉄道の各路線が少しずつ繋がってネットワークとなり、北京・天津・河北省の「30分交通圏」、「1時間交通圏」も形成されつつあり、空間上の「一体化」が時間的な意味での「一つの都市化」へと少しずつ進化している。

普通鉄道が環状になり繋がる

北京・天津・河北省内にある高速鉄道が少しずつネットワーク化していくと同時に、普通鉄道も急速に発展している。

地域内にある鉄道路線資源を活用するために、鉄道当局は河北省邯鄲、■台(■は刑のへんにおおざと)、衡水、滄州、唐山、承徳、保定、定州など8つの地級市(省と県の中間にある行政単位)と、北京、天津、河北省の省都・石家荘の間にあった地理的隔たりを解消するために、石家荘と邯鄲を中心として、北京・天津・河北省を囲む環状普通鉄道4路線を打ち出した。

中国鉄路北京局集団公司の関係責任者は、「環状普通鉄道が開通し、北京・天津・河北省内の主な地級市間が効果的に連結されただけでなく、現時点で高速鉄道路線が開通していない地域の住民が近くで普通列車に乗り、1度乗り換えるだけで北京、天津、石家荘の高速鉄道に乗ることができる便利な鉄道利用を実現している」と説明する。

また、市郊外の列車の運行にも力が入れられており、北京・天津・河北省の交通面の負担が緩和され、地域の交流と連携が促進されている。

北京・天津・河北省の交通一体化発展計画が進められる中、京唐都市間鉄道、津浜都市間鉄道、津興鉄道など、多くの高速鉄道の建設も進んでおり、さらに、石雄都市間鉄道、雄忻高速鉄道、雄商高速鉄道などの建設の認可も続々と下りている。

今後のビジョンについて、中国鉄路北京局集団公司の関係責任者は、「鉄道当局が今後、高速鉄道、都市間鉄道、普通鉄道、市郊外の鉄道などを基礎にして、朝夕のラッシュ時間帯のニーズに基づき、北京・天津・河北省の地級市以上の都市の鉄道運行ガイドラインをさらに最適化し、都市間鉄道の利用者の多い区間の便数を増やし、住民のニーズを十分に満たし、便利な生活環境を整えていく計画だ」と説明する。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年1月19日

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