京張都市間鉄道開通一周年 活気に満ちた冬季五輪の舞台・崇礼区

人民網日本語版 2020年12月31日15:33

「崇礼区は今年、スノーシーズンを迎えて観光客が爆発的に増加している」と話す河北省張家口市崇礼区党委員会宣伝部の靳磊氏によると、今年10月29日に同区のスキー場がオープンして以来、12月13日までに、前年同期比55%増の延べ75万人の観光客が訪れた。中国新聞網が報じた。

真っ白な雪に覆われた崇礼太子城高速鉄道駅(画像はリゾート村・太子城氷雪小鎮が提供)。

崇礼区は、2022年北京冬季五輪の雪上種目の主要開催地。今年12月30日に、京張都市間鉄道開通一周年を迎えたのを機に、高速鉄道が冬季五輪の舞台にもたらした変化を肌で感じるべく、同区を取材した。

スキー場関係者「スキー客が爆発的に増加」

太舞滑雪小鎮(Thaiwoo Ski Resort)で働く崇礼区出身の任暁強さんによると、現在、当リゾートには週末になると、平均3000人以上のスキー客が訪れており、スキーシーズンが約半月前倒しで訪れたという。

「京張都市間鉄道が開通し、崇礼区が『北京1時間生活圏』内に入り、日帰りスキーが実現した」と任さん。

崇礼区のスキー場でスキーを楽しむ人々(撮影・張帆)。

靳氏によると、「崇礼区は例年、春節(旧正月)期間中にスキー客がピークに達する。しかし、今年はスノーシーズンに入ると同時に、各スキー場のスキー客は、例年のオンシーズンの規模になった。週末になると、その数は例年の春節期間中ほどになり、現時点で観光収入が前年同期比で63%増になっている」という。

建設関係者「高速鉄道が開通し両都市を行き来する生活が可能に」

張家口市の北京冬季五輪の試合会場関連プロジェクトである「崇礼太子城氷雪小鎮」では、冬季五輪の授賞式やゲストの接待などが行われる。北京から来ている建設関係者は、これまでは1ヶ月か2ヶ月に1回しか家に帰ることができなかった。

崇礼太子城氷雪小鎮のホテルの建設設計責任者・姜微さんは、「崇礼太子城駅から北京北駅まで1時間。西直門で地下鉄に乗り換えると、とても便利。同じ都市で生活しているような感じだ」と話す。

姜さんは定期的に、微信(WeChat)のモーメンツに、「崇礼と北京を行き来する生活」をテーマにして、画像と共に、仕事や生活の中で感じたことを綴っている。「私の投稿を見て、崇礼で休暇を過ごすことにした友人もたくさんいる」と姜さん。

中国鉄路北京局集団有限公司の統計によると、京張都市間鉄道開通後、この1年の間に、延べ680万6000人が利用した。

崇礼区民「高速鉄道が開通し生活が豊かに」

崇礼区営岔村の村民である趙春新さん(54)は現在、警備員の仕事をしており、「営岔村の村民はずっと農業に携わっていたため、収入源は単一的だった。ぎりぎりの生活で、以前は若者は出稼ぎに出るしかなかった。以前は、崇礼区の人はみんな街から出たいと思っていた。でも、冬季五輪開催が決まってから、地元で仕事をする人が増えた」と話す。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年12月31日

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