中国の湿地面積は第13次五カ年計画期間(2016−2020年、以下「同期間」)に300万ムー(20万ヘクタール)以上増加した。うち新規国際重要湿地は15ヶ所、国家重要湿地は29ヶ所、国家湿地公園は201ヶ所で、湿地保護率が50%以上に達した。新華網が伝えた。
湿地は「地球の腎臓」と呼ばれる自然界の生物多様性が最も豊かな生態系であり、人類の重要な生存環境の一つだ。同期間中に中央財政から98億7000万元(1元は約15.9円)の資金を拠出し、湿地生態効果補償・補助、耕作地を湿地に戻す「退耕環湿」、湿地保護・回復補助プロジェクトを2000件以上実施した。
四川邛海国家湿地公園の様子(空撮・葉昌雲)。
同時に湿地のレベル別管理を実施し、国際重要湿地、国家重要湿地、湿地自然保護区、国家湿地公園を主体とする全国湿地保護体制を初歩的に構築。四川省邛海湿地の回復プロジェクトの建設拡大により、邛海の水域面積が前世紀のピークの34平方キロメートルにまで回復した。雲南省撫仙湖国家湿地公園は湿地生態保護修復に300億元を投じ、一年を通じ「Ⅰ類」水質を維持した。2015年から2019年にかけて江蘇省蘇州市の15ヶ所の湿地公園内の鳥の種類が46.2%増加し、その個体数は94.9%増加した。
西渓国家湿地公園の日の出(撮影・鄭従礼)。
同期間中、長江及び黄河流域などの重点地域の湿地保護活動の取り組みが続いた。同時に湿地保護国際協力・交流を掘り下げ、ラムサール条約の実施に深く関わった。そして海口、常徳、常熟、東営、ハルビン、銀川の6都市が世界第1陣の国際湿地都市の称号を獲得した。
図里河国家湿地公園(撮影・梁福進)。
情報によると、現在のところ、国際重要湿地の総数は64ヶ所、国家湿地公園は899ヶ所にのぼる。湿地保護面積及び退化した湿地の回復面積が拡大を続けており、湿地の生態系の機能が効果的に回復している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月28日