2022年北京冬季五輪のアイスホッケーの練習場である五■松氷上運動センター(■は木へんに果)がこのほど完成した。今月末にもリンクに氷が張られる予定だ。中国新聞網が報じた。
五■松氷上運動センターは、北京冬季五輪のアイスホッケー会場となる五■松体育館の東南側に位置し、総建築面積は約3万8960平方メートル。地上2階、地下2階からなる。地下の2階はスケートリンクで、地上2階にはスポーツ・文化関連の施設と900人収容の劇場が設けられている。
完成した五■松氷上運動センター(画像提供・北京市重大プロジェクト弁公室)。
冬季五輪開催期間中、五■松氷上運動センターは、アイスホッケーの練習場となる。地下の選手専用通路で、アイスホッケーの試合会場・五■松体育館と繋がっている。
新しく建設された五■松氷上運動センターの外の壁は、無数の雪の結晶がデザインされ、夜になるとそれがライトアップされてロマンチックな氷と雪の世界が浮かび上がる。
五■松氷上運動センターの完成予想図(画像提供・北京市重大プロジェクト弁公室)。
CO2システム製氷でエコなリンク作り
五■松氷上運動センターには、アイスホッケーリンクが2面あり、1面は60×30メートル、もう1面は60×26メートル。どちらもスケートリンクとしても使用でき、選手は試合前にそこでウォーミングアップをしたり、練習をしたりすることができる。
同スケートリンクは、北京冬季五輪の試合会場のうち、トランスクリティカルCO2システムを使って氷結するリンクの一つで、氷結の性能が高く、エコという面でも優れている。
11月末にリンクの氷が張られる予定の五■松氷上運動センター(画像提供・北京市重大プロジェクト弁公室)。
その氷結剤は伝熱性能が高く、熱交換効率も高いため、伝統的な氷結システムと比べると消費エネルギーを40%以上節約できる。機械ユニットは、氷を作ると同時に、ユニットの余熱を回収し、60-65度のお湯を作って、暖房に提供することができる。余熱回收效率は75%以上だという。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年11月30日