習近平国家主席は19日、北京においてテレビ会議方式でアジア太平洋経済協力(APEC)CEO対話会に出席し、「新発展構造を構築し、互恵・ウィンウィンを実現する」と題する基調演説を行った。習主席は演説の中で、「世界は不可分の運命共同体であり、防疫国際協力を全面的に深化し、世界経済の回復を促進するべきだ。中国は新たな発展構造を積極的に構築し、対外開放を堅持し、世界各国とともに互恵・ウィンウィンを実現し、アジア太平洋地域と世界のより素晴らしい未来をともに創造していく」と強調した。新華社が伝えた。
習主席は、「中国はすでに世界経済や国際体系と深く融合している。中国が新たな発展構造を構築するのは、閉鎖された国内の単一的な循環では決してなく、オープンで相互に促進し合う国内と国際的な2つの循環「双循環」だ」と指摘。さらに次のように述べた。
▼新たな発展構造の下では、中国市場のポテンシャルが十分に発揮され、世界各国のためにより多くの需要を生むだろう。我々は関税と制度的コストをさらに引き下げ、複数の輸入貿易促進革新モデルエリアを育成し、各国の質の高い製品とサービスの輸入を拡大していく。
▼新たな発展構造の下では、中国の開放の扉はさらに開かれ、世界各国とともに発展のチャンスを共有することになるだろう。中国は貿易と投資の自由化・円滑化を引き続き促進し、外商投資参入前国民待遇とネガティブリスト管理制度を整備し、法に基づいて外資企業の合法的権利・利益を保護し、サービス業の対外開放を順次拡大し、市場化され、法治化され、国際化されたビジネス環境を引き続き創出する。また、自由貿易試験区により大きな改革自主権を与え、多国間貿易体制を引き続き揺ぎなく支持し、グローバルな経済ガバナンス体系改革により積極的に参加する。
▼新たな発展構造の下では、中国の対外協力は絶え間なく深化し、世界各国とともに互恵・ウィンウィンを実現していく。我々はより積極的に国際分業に参加し、より効果的に世界の産業チェーン、サプライチェーン、バリューチェーンとの融合を進めていく。中国との協力を望む国、地域、企業であれば、我々はそのいずれとも積極的に協力を展開する。我々は多国間主義と「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を引き続き堅持し、質の高い「一帯一路」(the Belt and Road)共同構築を推進し、環境に配慮したグリーンな発展協力を強化していく。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年11月20日