北京工商大学経済研究所の洪濤所長は、「年越し料理は外食企業にとって春節期間の大きな業務であり、これまでずっとニーズに基づいて改善を進めてきた。今年の年越し料理の具体的な詳細は市場ニーズと政策の変更に基づいて変化した。たとえば国は関連の法律・条例の起草を急ぎ、過剰な消費と外食での浪費を予防し、外食企業のプランと消費者のニーズとの正確なマッチングを加速させている。消費者は年越し料理でも外食でも、サービスと体験をより重視するようになり、外食企業は最適化と調整をはかると同時に、消費者がよい体験をできるよう保証することも求められている。
自宅へのデリバリーニーズが旺盛に
特殊な時期に、消費者の年越し料理ニーズにははっきりとした変化が現れた。調査データによると、回答者の37.29%が「年越し料理のデリバリーサービスを希望する」とし、36.22%が「シェフがうちに来て年越し料理を作るサービスを希望する」とし、19.47%が「店で年越し料理を食べる環境を最適化してほしい」とした。ここからわかるのは、消費者の間でデリバリーサービスと自宅でのオーダーメイドのサービスに対するニーズが旺盛なことだ。取材では、外食企業の中にはこうした新しいニーズを踏まえて調整を始めたところもあることがわかった。レストランの旺順閣の関係責任者は、「旺順閣の店舗にはスタッフを配置しており、感染症が起きれば、すぐに年越し料理を自宅まで届けるデリバリーサービスに切り替える」と述べた。
和君諮詢のパートナーでチェーン経営の責任者の文志宏さんは、「消費者は外で食事をすることにまだためらいがあり、そうして年越し料理のデリバリーと自宅でのオーダーメイドのサービスが生まれた。このほか、年越し料理のシーンを考えると、多くの消費者が家で食べる傾向にあり、外部のプロの外食企業が専門的なサービスと料理を提供し両者が融合することを願っている。これも訪問サービスとデリバリーサービスのニーズが旺盛であることの理由だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月28日