「現在、欧州の新型コロナウイルス感染症の状況は依然として厳しく、ビジネス活動が大きな影響をうけている。しかし、私たちと中国のパートナーとの協力の歩みは止まることなく、いくつかのプロジェクトは実施に際しての細かな点を話し合っているところだ」。このほど、ベルギーのD-スクリーン社の国際業務責任者のアーノルド・メレメスト氏は取材に答える中でこのように述べ、「『一帯一路』(the Belt and Road)の共同建設が深く推進されたおかげで、当社は中国市場開拓の非常に大きなチャンスをつかんだ」と話した。人民日報が伝えた。
同社は3Dプロジェクションマッピング、大型動画・音声デザイン、拡張現実(AR)などを主業務とし、3D動画投影補正調整技術を運用して、デジタル化体験を構築することを最も得意とする。会社の規模は大きくないが、業界での知名度は非常に高い。同社のオフィスを取材すると、数人のスタッフが中国江南地方の水郷の歴史・文化や風土・人情に関する動画を閲覧していた。浙江省嘉興市の顧客のためにプランを作成するのだという。
メレメスト氏は、「中国は私たちが最も重視する市場だ。中国の協力パートナーとの協力を通じて、当社はこれまで中国で特色ある多くのプロジェクションマッピング作品を打ち出してきた。天壇・祈年殿プロジェクトの場合、当社は中国側と協力し、天壇の文化的な内容と中国の経済社会発展の様子を3Dプロジェクションマッピングや投影などのテクノロジーツールを利用して表現し、観客に仮想と現実が重なり合ったこれまでにない新しい体験を提供している」と話した。
ここ数年、「一帯一路」共同建設が絶えず深化するのにともなって、関係国・地域が経済、社会、文化交流などでますます活発に動くようになった。メレメスト氏は、「これは私たちが『一帯一路』沿線国・地域の市場を開拓するための可能性を提供し、私たちはますます多くの世界各地の友人たちと知り合うことができた」と振り返った。
新型コロナウイルス感染症は各国に深刻な打撃を与えた。メレメスト氏は、「ポストコロナ時代の中、中国経済の力強い強靱性と非常に大きな市場ニーズが、グローバル経済の回復に原動力を注入するだろう」との見方を示した。
メレメスト氏によると、「中国は知的財産権の保護を重視し、デジタル経済を積極的に発展させ、各国と手を携えて開放的、公平、公正、非差別的なデジタル発展環境の構築に努力しており、このことが『一帯一路』沿線国・地域のデジタル経済発展の共同建設を極めて大きく推進することになる。『デジタルシルクロード』建設の推進は、各国の経済発展に向けたより多くの新たな成長源を生み出すことになる」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月22日