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陝西漢中トキ国家級自然保護区管理局はこのほど、人の手で救助し回復させたトキの幼鳥17羽を自然に帰した。同保護区は今年に入り野生復帰活動を11回行っており、計51羽のトキを自然に帰した。新華社が伝えた。
同保護区管理局シニアエンジニアの張躍明氏によると、同保護区は今年すでに累計でトキを158羽救助している。
張氏は「最近収容している病気か負傷したトキのうち9割以上が今年生まれたものだ。救助のピークは6月だった。これは巣離れし初めて空を飛ぶ幼鳥が、空を飛びエサを探す能力が低いためで、初めて飛ぶトキは木や建築物に衝突し怪我をする可能性がある。また一部の個体はエサを探す能力が足りず、親から離れてひとりぼっちになり、長期的にエサを得られず、飢えて飛べなくなり保護区に収容されることがある。またその他の動物に襲われるというケースもまれに」と説明した。
野生のトキを保護した後には、まず鳥インフルエンザなどの疫病の検査を行い、疫病の感染を予防しなければならない。保護区の職員はその後、心をこめて治療と飼育に当たり、一日も早く回復させ健康を取り戻させる。一定期間の治療・リハビリ及び観察・判断により、すでに空を飛べ自力でエサを探せる健康的な個体については、野生に戻す基準を満たした後に、保護区が適切な時期・場所で自然に帰す。野生で自主生活できない個体については、引き続き保護区で収容し、「衣食足りた」余生を送らせる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月31日