江蘇省の南京市計画・自然資源局がこのほど、高速鉄道・南京北駅の完成予想図を公開した。計画では、今年末までに着工する計画だ。完成予想図を目にした多くのネットユーザーは「SFの世界のよう」とその美しさに感動しており、ネット上で大きな話題となっている。新華社が報じた。
南京北駅は、国家高速鉄道通路の重要なターミナルポイントで、長江経済ベルト総合交通ターミナル建設における重大プロジェクト、南京が中国全土と「米」の字に直結する高速鉄道網を構築するうえで重要なポイントとなる。南京北駅総合ターミナルプロジェクトは、今年末までに着工する計画で、完成すれば長江北岸一帯の大動脈が開通し、「八横八縦」の国家高速鉄道網に加わり、南京が総合交通ターミナル、プライメイト・シティの立場を強化し、質の高い発展のための地域のグロース・ポールを構築するのを力強く下支えするほか、省域共同発展や長江デルタ一体化促進の点でも重要な意義がある。
長江北岸一帯の鉄道は、「長江北岸一帯の滬寧都市間鉄道」と呼ばれており、中国の「中・長期鉄道網計画」における長江沿いの通路の重要な部分で、長江デルタ都市間鉄道交通網においても重要な位置を占める。また、長江北岸一帯の長江沿いの都市を南京の都市圏、上海の都市圈と短時間で結ぶ非常に便利な通路となる。同路線は、合肥南駅を起点として、東に向かい、■州(■はさんずいへんに除)、江北新区、六合、儀征、揚州、泰州、泰興、如皋、南通、海門、崇明島を通過して、上海鉄道ターミナルと繋がる。全長約531キロ、設計時速は350キロとなっている。
江蘇省鉄道弁公室のシニアエンジニア・馮兆祥氏によると、今年は江蘇鉄道の建設において非常に重要な年で、合わせて560億元(1元は約15円)が投じられ、重大鉄道建設プロジェクトが6件実施される。うち、沪通鉄道一期、塩通鉄道、寧淮揚鎮南区間、徐塩高速鉄道の4路線は今年中に開通する予定だ。
同4路線が開通すれば、「軌道上の江蘇」交通の主な骨組みが少しずつ形成され、省内の市轄区が設置された地級市から基本的に1時間半以内に南京に行くことができる高速鉄道交通圈が形成されることになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月27日