サウジアラビアは26日、中国深セン華大基因科技有限公司と総額9億9500万サウジアラビア・リヤル(約2億6500万ドル)の新型コロナウイルス検査協力協定に署名した。同国の新型コロナウイルスの検査能力の向上を目指す。新華社が伝えた。
協定によると、双方はサウジアラビア国内の6カ所の大型実験室を共同建設する。これには1日で1万回の検査を行える移動実験室1カ所が含まれる。また中国側は計900万人分の新型コロナウイルス検査に必要な設備と材料を提供すると同時に、医療専門家500人を派遣し関連検査活動を行い、サウジアラビア側の医療従事者の研修などを行う。
サウジアラビアのサルマン国王人道援助救援センターの統括責任者であるアブドラ・ラビア氏、中国の駐サウジアラビア大使の陳偉慶氏がリヤドで同日、同協定の契約式に出席した。
ラビア氏は「今回の協力はサウジアラビアの新型コロナウイルス感染対策の改善を力強く支える。両国の長期的な友好関係を示すとともに、国際共同感染対策に速やかに反応するという両国首脳の共通認識を再び確認した」と述べた。
陳氏は「今回署名された協定は、両国の共同感染対策の重要措置だ。両国の相互支援の良好な伝統を示した上、両国の医療・衛生協力の掘り下げの幸先のいいスタートを切った。プロジェクトの完成後、サウジアラビアの新型コロナウイルス検査能力を大幅に向上させ、サウジアラビアの人々の感染対策に貢献する」と述べた。
サウジアラビア保健省が26日午後に発表した新型コロナウイルス関連の最新データによると、同国の同日の新規感染者数は1223人で、累計感染者数は1万7522人にのぼった。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月29日