4月10日、武漢の感染症との戦いを支援する安徽省淮南市の医療チーム第2陣のメンバー20人が隔離を終えて帰郷した。写真は魯明医師とその娘(陳彬/人民図片)
新型コロナウイルス感染症に対処するには、人類共通の力を結集する必要がある。中国の実践から世界は、14憶中国人民が同舟相救い、人々の志で城を成し、互いに見守り助け合い、人々による共同対策の強大な力を形成し、感染防止・抑制の人民戦争、総力戦、阻止戦に勝利する偉力をはっきりと示すのを、目の当たりにした。鋼鉄のようなこの意志と力の背後では、命を大切にし、命を守る中国国民のヒューマニティーの美しさが輝いている。(人民日報コラム「和音」掲載)
人類運命共同体の理念を堅持すると、必然的に一人一人の命を大切にし、新型コロナウイルスに侵された全ての命を見捨てず、あきらめないということを、可能な全てを尽くして成し遂げることになる。常に生命の安全と身体の健康を最優先することは、全中国人の感染症との戦いにおける共通の信念であり、肩を並べて戦い、ウイルスと決闘し、死神と戦い、感染防止・抑制の容易でない成果を得るよう全医療従事者を鼓舞し、激励してもいる。湖北省の新型コロナウイルス感染症の重症・重体患者はピーク時の1万人以上から二桁にまで減った。すでに治癒した80歳以上の患者は3600人以上いる。このうち武漢市では治癒した百歳以上の高齢者がすでに7人いる。最高齢は108歳で、80歳以上の高齢患者の治療成功率は70%近くになる。これは医療従事者が命を託されたことに背かず、全力を尽くして治療に取り組んだことにより創り出した奇跡だ。
4月2日、黒竜江省がロシアに寄贈する初の防疫物資の検査を速やかに終える黒河税関職員(邱齊竜/人民図片)
中国の大地におけるこの人民戦争では、無私の心で奉仕し、勇敢に身を投じる中国国民の姿が至る所で見られる。統計では、1月20日以降、感染防止・抑制の取り組みに参加した登録ボランティアは361万人に達し、ボランティアの記録上の活動時間は1憶1600万時間に達する。国連ボランティア計画(UNV)エグゼクティブ・コーディネーターのオリビエ・アダム氏は特別に発表した声明で、50万人近くの青年ボランティアを含む、感染症との戦いに参加している中国のボランティアとボランティア組織に敬意を表し、「彼らのたゆまぬ努力は奉仕と責任の全面的で具体的な表現であり、ボランティア精神を完璧に示すものだ」との考えを示した。
感染を防止・抑制・阻止する世界の戦いに力を尽くすには、国際社会のメンバーが大局を重んじ、全体の状況をつかみ、新型コロナウイルス感染症が全人類共通の試練であること、人類の公衆衛生上の安全における危機であることを十分に認識することが必要であり、それ以上に各国が人類運命共同体の理念を堅持し、自国及び世界各国の人々の生命の安全と身体の健康への責任を引き受け、積極的で有効な真の行動を取り、各々ができることを尽くし、長所を活かすことが必要だ。
3月18日、重慶市渝北区のスーパーで、自宅隔離中の住人のために生活物資の購入を代行するボランティア小分隊の隊員たち(万難/人民図片)
命を大切にする共通の価値観が、中国と世界を緊密に結びつけている。現在までに中国はアジア、欧州、アフリカ、中南米の17か国に延べ200人近くの医療専門家を派遣するとともに、世界の圧倒的多数の国々と感染防止・抑制の経験を共有してきた。セルビアで中国の医療専門家チームの足跡は、感染の生じたほぼ全ての地域に及んだうえ、セルビア側の要請を受けて支援計画を繰り返し延長した。ラオスで中国の専門家が帰国の途に就く前に再び病棟を訪れて患者を見舞うと、患者たちは次々に親指を立てた。手を携えて感染症と戦うこうした実務的行動は、真善美の力を示すものであり、人類運命共同体のアイデンティティーに基づく各国の人々の共感と博愛を示すものだ。
新型コロナウイルス感染症は依然として世界規模で急速に蔓延しており、国際社会のメンバーが命を大切にし、団結・協力し、互いに見守り助け合うことが必要だ。現在は世界の感染症との戦いの正念場であり、ヒューマニティーの光が手を携えて奮戦する道を明るく照らすようにし、共に命を守るパワーを激励し、人類は最終的に勝利を勝ち取るという希望を抱くようにするべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年4月20日