習近平総書記は3月29日から4月1日にかけて寧波、湖州、杭州等を相次いで訪れ、港湾、企業、農村、生態湿地等に足を運び、新型コロナウイルスの感染防止・抑制と経済・社会発展の取り組みの統合的な計画と推進について視察した。現在、国内外の感染防止・抑制と経済の状況に新たな重大な変化が生じている。習総書記の今回の視察にも新たな思考と方針があった。中国中央テレビが伝えた。
■キーワード1「厳しい感染防止措置」
習総書記は感染状況について「国内では感染症流行のピークがすでに過ぎたが、国外では感染拡大が激化している。我が国は外国からの感染流入の危険性が大幅に高まっている。従って、外国からの流入を防止し、国内では感染の再拡大を防ぐことが、しっかりと堅持しなければならない感染防止・抑制戦略であり対応措置だ」と分析した。
■キーワード2「危機の中にチャンスを探る」
感染症の発生以来、習総書記は危機をチャンスに変えることの必要性に繰り返し言及している。3月10日に武漢市を視察した際には「危機の中にチャンスを探り、危機をチャンスに変える必要がある」と述べた。今回の浙江省視察時もこの考えを示し「危機とチャンスは同時に存在している。危機を克服することすなわちチャンスだ」と述べた。
いかにして危機の中にチャンスを探るか。習総書記は「深く分析し、全面的に考量し、正確に変化を認識し、科学的に変化に対応し、眼前の危機と困難の中にチャンスを捉え創造することに長ける必要がある」と述べた。今回浙江省で習総書記は「産業のデジタル化とそのもたらすチャンスをしっかりと捉え、5Gネットワークやデータセンターなど新しいタイプのインフラの構築を加速し、デジタル経済、命と健康、新素材など戦略的新興産業、未来産業をしっかりと押さえる必要がある」と述べた。
■キーワード3「長期的計画」
今回の感染症では中国のガバナンスのシステムと能力が大きく試されている。4月1日に習総書記は浙江省の党委員会と政府から活動報告を受けた後「現在に立脚し、長期に着眼して、戦略計画と将来を見通した布石を強化し、重大な感染症の防止・抑制の体制とメカニズムを整備し、公衆衛生緊急管理システムを整える必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年4月3日