新インフラ整備が社会一般で広く注目を集めている。国家発展・改革委員会ハイテク産業司の伍浩司長はこのほど、「初期段階の研究によると、新インフラ整備とは、新たな発展理念が牽引し、技術イノベーションが駆動し、情報ネットワークが基礎となり、高い品質の発展ニーズに向かい、デジタル化モデル転換、スマート高度化、融合イノベーションなどの新たなサービスを提供するインフラシステムだといえる」と述べた。
現時点で新インフラ整備には主に次の3つの内容がある。
1つ目は情報のインフラで、主に次世代情報技術(IT)が進化して生成されたインフラを指す。たとえば5G、モノのインターネット(IoT)、産業のインターネット、衛星インターネットを代表とする通信ネットワークのインフラ、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンを代表とする新技術のインフラ、データセンター、スマートコンピューティングセンターを代表とする計算能力のインフラなどだ。
2つ目は融合のインフラで、主にインターネット、ビッグデータ、AI等の技術を深いレベルで応用し、従来のインフラのモデル転換・高度化を支え、そこからさらに進んで形成された融合型のインフラを指す。たとえばスマート交通インフラ、スマートエネルギーインフラなどだ。
3つ目はイノベーションのインフラで、主に科学研究、技術開発、製品の開発を支える公共性の高いインフラを指す。たとえば重大科学技術インフラ、科学教育のインフラ、産業技術イノベーションのインフラなどだ。
伍氏は、「技術革新と産業の変革にともなって、新インフラの内包と外延は永遠に変わらないものではない。それについて、持続的にフォロー・研究していく」と述べた。
また伍氏によると、「今後はグランドデザインを強化し、新インフラの発展を推進する関連の指導意見を検討して打ち出す。◆政策をめぐる環境を最適化し、新興産業の持続的で健全な発展にプラスになるような参入ルールを修正・改善する。◆プロジェクトの建設をしっかり進め、5Gネットワークの展開推進を加速、光ファイバー回線のブロードバンドネットワークの最適化・高度化を促進、全国一体型ビッグデータセンターの建設を加速、従来のインフラの『デジタルプラス』、『スマートプラス』への高度化を安定的に推進し、イノベーションのインフラの計画を前倒しして進める。◆部門の協同を強化し、各種主体の投資の積極性を喚起し、技術イノベーション、計画建設、融合応用の相互促進を推進する」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月21日