武漢で百歳以上の新型コロナ肺炎患者8人のうち7人退院、最高齢108歳

人民網日本語版 2020年04月12日11:03

国家衛生健康委員会医政医管局監察専門員の焦雅輝氏は11日、「武漢の新型コロナウイルス肺炎患者のうち、年齢が100歳以上の患者は計8人で、うち7人がすでに治癒・退院し、最高齢は108歳だった」とした。新華社が伝えた。

焦氏は、「武漢の新型コロナウイルス肺炎治療の全体治癒率は94%に達し、そのうち80歳以上の高齢者の治療成功率は70%近い。これは非常に得難い成果だ。武漢の新型コロナウイルス肺炎症例のうち、80歳以上の患者は累計3000人以上で、重症化率は約40%だった」とした。

焦氏はまた、「治癒率を高め、致死率を下げることは、医療の核心であり、重点だ。重症・重体患者のうち、高齢者は基礎疾患を持っている人が比較的多いため、治療の難度が高い。高齢の患者のうち、90%以上は同時に基礎疾患も抱えており、一部の重症高齢患者の入院期間は50-60日に及んだ」と述べた。

北京協和病院内科重症医学科主任の杜斌教授によると、若い患者と比べ、高齢の患者は一般的に心臓・脳血管疾患や肺疾患を抱えている。これらの疾患がない場合でも、高齢者の身体は多くの臓器の機能が弱っている。そのため医学的には、「病因治療」以外にも「臓器機能補助治療」が非常に重要となり、この点が若い患者との大きな違いだという。

焦氏によれば、武漢市の新型コロナウイルス肺炎患者の治療では、軽症と重症の患者を分け、異なる治療を採用した。65歳以下で基礎疾患のない軽症患者に対しては、通常、方艙医院(臨時医療施設)で治療を行ったが、65歳以上の患者は、その多くが基礎疾患を抱えているため、通常は収容治療条件が比較的良い病院で入院治療を行ったという。

焦氏は、「高齢者の治療は難度が比較的高く、費用も比較的高く、投じられる医療資源も多い。しかし医学本来の意味からすると、我々は患者に対し貧富の違いや性別、年齢を区別することなく、分け隔てなく対応した」と述べた。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年4月12日 

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