5Gの発展加速は何をもたらすか

人民網日本語版 2020年03月25日15:59

工業・情報化部(省)は24日に「5Gの発展加速の推進に関する通知」を発表し、5Gの建設ペースを加速する方針を打ち出した。「通知」にはどのような重要な内容が含まれ、発展加速は何をもたらすのだろうか。中国新聞網が伝えた。

5G建設加速 重点県・鎮へ延伸してカバーを

「通知」によると、基礎的電気通信役務を提供する電気通信事業者の支援ではSA(スタンドアローン)形式のネットワークを目標に掲げ、NSA(非スタンドアローン)形式のネットワークの建設規模を抑制し、主要都市のネットワーク建設を加速推進するとともに、条件を満たした重点県・鎮へ徐々に延伸してカバーすることを目指すという。

3大通信キャリアの最新のデータによれば、2月末までに全国で建設され稼働開始した5G基地局は16万4千基に上り、年末には55万基を超える見込みで、地級市(省と県の中間にある行政単位)の屋外での連続的カバー、県の行政中心地と郷鎮の重点的カバー、重点シーンでの屋内カバーの実現を目指すという。

中国情報通信研究院の王志勤副院長は、「5Gという新型のインフラの建設はモバイルネットワークの状況を根本的に変えるだけでなく、データ要素の生産、流動、利用を促進し、さらに各業界・各産業の連携協同、サービスの提供がよりスムーズになり、1兆レベルの5G関連製品・サービス市場の構築を促す」との見方を示した。

「通知」が一部の重要な情報を明らかにしたことが注目される。その中には700メガヘルツ(MHz)帯周波数割当計画の調整、700MHz帯5G周波数割当許可の加速実施、5Gマイクロ波帯の一部の周波数割当計画のタイミングをみての発表が含まれる。

700MHz帯は「黄金周波数帯」と言われ、現在は中国広播電視網絡有限公司に割り当てられている。「通知」が発表されると、「700MHz帯はネットワーク建設コストが安く、今後は5G建設に急速に利用されるようになり、5Gネットワークの相対的低コストでの幅広いカバーを実現することになる」との分析が出てきた。

8兆元の新興消費をもたらす

「通知」は、新型消費モデルを育成することを打ち出し、その内容には、5GとVR(仮想現実)・AR(拡張現実)との融合、競技のライブ配信、ゲーム・エンターテインメント、バーチャルショッピングなどの応用を推進し、新型の情報消費を促進することが含まれる。基礎電気通信事業者、メディア企業、コンテンツサプライヤーなどの協力の強化を奨励し、教育、メディア、エンターテインメントなどの分野での4K/8K、VR/ARなどの新型マルチメディアコンテンツの源泉を豊富にすることも含まれる。

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