中国では現在、新型コロナウイルス感染拡大が効果的に抑制されつつあるものの、海外では感染が急速に拡大している。世界保健機関(WHO)の統計によると、中央ヨーロッパ時間の12日午前10時(北京時間12日午後5時)の時点で、中国以外の国の感染者数が4万4067人に達した。ソウルやテヘラン、東京、横浜などの都市も防疫対策の非常に重要な時期を迎えており、一部医療物資や衛生用品の不足も問題になっている。
北京市政府外事弁公室の李軼副主任は今月12日の記者会見で、同市の医療物資や衛生用品を確保したうえで、ソウル、テヘラン、東京、横浜の4都市に物資を寄贈することを決めたと明らかにした。今回寄贈するのは、防護服20万着、手袋10万組、シューズカバー20万セット、使い捨て医療用帽子20万個、ハンド消毒ジェル6800瓶、PCR検査キット5000人分、検温スマート設備25台、侵襲的・非侵襲的一体型人工呼吸器2台、漢方製剤2000ケースだ。李副主任は、「新型コロナウイルスは人類共通の敵で、それを抑え込むためには国際協力が不可欠だ」と語った。
感染状況が生じて以来、北京の友好都市はさまざまな形でウイルスとの闘いの第一線に立つ医療従事者に敬意を示したほか、北京市民にエールを送ってきた。李副主任は、「そのようなエールや寄付は、北京市の友好都市や関連の国際組織の中国、北京に対する信頼と、共に苦難を乗り越え、ウイルスとの闘いに勝利しようという決意の表れだ。それに深く感謝しており、心に刻み込んでいる」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月13日