店員がおらず、購入後にコードスキャンで退店でき、レジはレシートを出さない。これは武漢火神山医院の「非接触型スーパー」の購入シーンだ。スーパーのオープン初日、200人以上の利用客が訪れていた。この急遽オープンしたハイテクなスーパーは、病院の最前線で戦う人々に最も安全で便利な生活サポートを提供している。人民日報海外版が伝えた。
火神山医院は肺炎重症患者集中エリアで、「非接触」は最大限の安全をもたらす。肺炎の感染の特徴により、他人との濃厚接触を回避すれば、感染確率を大幅に下げることができる。スーパーに店員がいなければ、人と人との交流を減らすことができる。コードスキャンの決済により接触を減らし、効率を高め、ウイルスにつけ入る隙を与えない。また火神山医院は「戦場」であると同時に、多くの医療従事者の生活エリアでもある。食品や消毒用品などの生活物資の確かな需要が存在する。この大きな問題を解消するため、非接触型スーパーが誕生した。
購入の全プロセスにわたる非接触を実現するためには、テクノロジーの力が必要だ。火神山医院の引き渡しから24時間内にスーパーの設立が始まり、5時間内で非接触決済システムの調整が完了し、再び世界に「中国のスピード」を見せつけた。外観を見ると、このスーパーは一般的な小売店と大きく変わらない。陳列棚には商品が並び、消費者は自由に選択・購入できる。しかしこの非接触型スーパーはオンラインサービスと切り離せない。インターネットが人からバトンを受け取り、店員の代わりにサービスを提供する。モバイル決済の全国民の普及、5Gネットワークの急速な構築、クラウドPOS技術の遠隔調整は、非接触型スーパーのスピーディなオープンを支えた。スーパーのオープンにはわずか1日しかかからなかったが、その裏側には数多くの技術的サポートがあった。これは中国のインターネットが長年努力した成果だ。
新小売はインターネットによるビジネスの新たなモデルで、商品の生産・流通・販売のアップグレードを実現している。オフライン小売末端の非接触型スーパーは、インターネットの優位性を利用し、オンライン・オフラインの両面から再び新小売の名を知らしめた。新小売はかつて無人スーパーのブームを引き起こした。2017年には全国で200店以上の無人スーパーが設立されたが、その後はコストなどの問題により発展が遅れた。今回の新型肺炎より、無人スーパーの発展のポテンシャルが再び示された。特殊な時期に重責を担い、スムーズなフロー、人手の節約などの特殊な優位性を発揮している。その後多くの企業が「非接触」の取り組みを開始した。スーパーにはセルフレジが追加され、カフェは自動販売機を打ち出している。市民たちは次第にこの新しい消費方法に慣れている。新たな科学技術のサポートを受けた新小売は新たな発展の快速列車に乗り、さらに発展することが期待されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年2月14日