故宮が「荷包口紅」を発売 中国の化粧品ブランドが台頭中? (2)

人民網日本語版 2020年01月21日15:13

近年、完美日記や橘■(■は几の下に木)、美康粉黛、瑪麗黛佳など、中国の化粧品ブランドが、次第に注目を集めるようになっている。広東省湛江市の大学に通う王さんは、「中国の化粧品なら、試しに使ってみて、気に入らないことが分かっても低コストですむ。でも、有名ブランドならアイシャドウ4色だけでも何百元もする。使ってみて気に入らなかったら、ショック以外のなにものでもない」と話す。

2019年のダブル11(11月11日のネット通販イベント)の際、ショッピングサイト・天猫の化粧品の取引額は開始からわずか84分で、2018年の1日の取引額を超えてしまった。そして、以前は、海外のブランドの「独壇場」だったのに対して、2019年は中国の化粧品ブランドの台頭が特に際立った。例えば、開始からわずか10分で、百雀羚の取引額は1億元を超え、完美日記は13分で取引額が1億元を超えた。また、同日1時の時点で、天猫において取引額が1億元を超えたブランドは84に達した。うち、化粧品ブランドが11席を占め、中国の化粧品ブランドが4社入っていた。

そして最終的な化粧品ブランドランキングトップ10には中国から自然堂、百雀羚、完美日記、薇諾娜がランク入りした。

中国の化粧品ブランドは本当に台頭しているのか?

すでにヒットし、勢いに乗っているものの、中国の化粧品ブランドに対しては、「雷の音は大きいけど、雨の量が少ない」という懸念の声も上がっている。

中国の化粧品業界は、OEM生産から、自主ブランドスタイルへの発展を経験してきた。以前、外資系企業が中国に工場を設置し、中国のOEM企業の急速な発展を促進していた。しかし、リサーチ会社・高臨咨詢(ThirdBridge)によると、中国のリーディングブランドは自社工場を持っているものの、ほとんどの中国化粧品ブランドはOEMメーカーに委託するスタイルを採用している。

高臨咨詢は「研究開発を強化し、自社ブランドの競争力を身に着けなければ、競争には勝てない。今後しばらくの間、ブームに乗っているだけのブランドは淘汰され、オリジナルアイデアやコア競争力を有するブランドだけが残って、市場で本当の意味でのリーディングブランドとなるだろう」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年1月21日  

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