「ブラックフライデー」のビジネスチャンスを目の前にして、大手EC企業はどこも現在の越境ECブームの中でパイの分け前にあずかりたいと考えるようになった。ECプラットフォームの新顔・拼多多もこのほど「ブラックフライデー」の海外通販市場に初めて進出すると発表した。グローバルショッピング事業の中で米国、英国、ドイツ、日本の4カ国に「グローバルショッピング海外ステーション」を設置しており、これからグローバル直接調達、保税区からの直送といった方法を採用して「ブラックフライデー」のネットショッピングイベントに参加するという。また米EC大手のアマゾンはこのほど、発表の日から12月末まで、アマゾンの海外通販「時間限定ポップアップストア」が拼多多に登場し、海外の商品約1千種類を提供すると発表した。
考拉海購の関係責任者の説明によると、「中国人の買い物カートがますますグローバル化している。消費者は『ブラックフライデー』を通じて1クリックで世界中のものを買えるようになった。国際的ブランドからニッチなし好品まで、『ブラックフライデー』は窓口を提供し、中国の消費者が海外版『ダブル11』に参加できるようにし、よりコストパフォーマンスの高い方法で世界中の素晴らしい商品を楽しめるようにしている」という。
現在、越境ネット通販消費がブームになる中、95後(1995年から1999年生まれ)の新しい消費層が急速に発展している。考拉海購の分析では、今、「ブラックフライデー」に熱心に参加する層は若い消費者が主体で、中でも95後が新たな中心になりつつあるという。
「ブラックフライデー」のネットショッピングブームの背後に映し出されるのは、現在の中国における越境ECの急速な発展だ。網経社のEC研究センターのモニタリングデータによれば、18年には中国の輸入を手掛ける越境ECの取引規模が1兆9千億元(1元は約15.6%)に達して、前年同期比26.7%増加した。18年12月末現在、中国には日常的に越境ネットショッピングを行うユーザーが8850万人おり、同34%増加し、ますます多くの消費者が海外通販で買い物をするようになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月29日