一方で、報道によると、貨物船1隻が12日夜、東京湾で沈没し、乗船していた7人の中国籍船員のうち1人は救助されたが、6人が死亡した。
このニュースを知った日本のネットユーザーも犠牲者に哀悼の意を表した。
中日両国のネットユーザーが互いに励まし合い、共に協力して現在の困難を克服しようとする声は、ある程度において、このところ官民ともに両国の交流がますます緊密になっていることの縮図だと言えるだろう。
共同通信社の10月9日の報道によると、安倍晋三首相は同日行われた参議院本会議で、中日関係について「全てのレベルの交流を拡大し、日中関係を新たな段階へと押し上げ、日中新時代を切り開く決意だ」と述べた。
一方、中国の国慶節(建国記念日、10月1日)を前に、安倍首相は中国人民に対する祝賀メッセージ動画を発表し、中日関係の発展に対する前向きな願いを重ねて言明していた。中国外交部(外務省)耿爽報道官はこれを称賛し、「現在の中日関係が改善され良い方向に向かっているという前向きな傾向を体現している」と述べた。
中国現代国際関係研究院東北アジア研究所副研究員の徐永智氏は、「中国海軍の艦艇が掲げた見舞いの横断幕は、多くの日本の人々に温かな印象を残し、両国の友好にとってもプラスになった」と述べ、中日民間交流は両国関係にとって重要な影響があり、良好な民間交流も中日関係を安定させる役割を果たすことができると指摘した。
徐氏は、中日両国の国交が正常化された当初、大規模な青年交流活動が行われ、良好な効果を上げたことを振り返り、「現在中国に対して友好的な日本人の多くは類似した活動に参加したことがある」と指摘した。
今年4月14日に行われた中日青少年交流促進年の開幕式には、王毅国務委員兼外交部長(外相)と日本の河野太郎外相(当時)が共に出席した。
王部長は挨拶の中で、「中日両国は一衣帯水の隣国であり、両国関係は苦難と紆余曲折を経てきたが、平和と友好は常に両国人民の一致した心の声だった」と述べた。
王部長はさらに、「青少年は国家と民族の希望であり、中日関係の未来を背負っている」と指摘した。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年10月18日