上海市衛生健康委員会が8日に発表した最新の上海市の慢性病とその危険要素モニタリング結果によると、上海の18歳以上の常住人口の高血圧の有病率は31.4%に達しており、つまり大人の10人に3人が高血圧患者ということになる。中国新聞網が報じた。
同委員会によると、高血圧患者の自覚率は49.4%にとどまり、高血圧患者の半数以上が高血圧であることに気づいていないそうだ。
高血圧は、最も一般的な慢性病の一つで、心臓病や脳卒中、腎臓病の原因となり、死に至ることもある危険な病気だ。脳卒中が原因の死の約70%、心筋梗塞が原因の死の約50%が、高血圧と密接に関係している。高血圧患者の約50%に自覚症状がなく、脳卒中や心筋梗塞、失明、腎不全などの深刻な合併症が起きて初めて自分が高血圧だったことを知るケースが多い。
同委員会は、市民に対して、定期的に血圧を測ることを勧めている。普通の大人の場合、少なくとも1年に1度は測ったほうがいい。35歳以上の人は、他の病気で病院に行った際に、血圧も測っておくといい。過体重・肥満、塩分の高い食事をよく食べる人、喫煙者、飲酒量の多い人、長期に渡り大きなストレスを感じている人、運動不足の人など、高血圧になるリスクが高い人、また、正常高値血圧(120-139/80-89mmHg)の人はもっと頻繁に血圧を測らなければならない。もし、頭痛やめまい、動悸、首の後ろが痛いなどの症状がある場合、すぐに血圧を測り、高血圧が原因でないか調べておいたほうがいい。
高血圧を予防するためには、よく運動をし、塩分が高いもの、脂っこいもの、糖分が高いもの、ファーストフードを控え、料理の時に使う油をできるだけ少なくし、野菜や果物をたくさん食べ、タバコは吸わないようにすると良い。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年10月9日