中国初の人工肉月餅が来月発売へ

人民網日本語版 2019年08月16日14:27

北京工商大学食品・健康学院の李健実験室のチームはこのほど、同チームが植物肉ブランド「スターフィールド」と共同開発した中国第1世代「人工肉」製品、「上海鮮肉月餅」に似せた植物人工肉月餅を9月に発売すると発表した。重慶晨報が伝えた。

人工肉は2種類に分かれる。1つ目は主に大豆タンパクから作られたもので、2つ目は動物の幹細胞を利用して作られた人工肉だ。植物肉は現在、中国における人工肉研究の主な方向性となっている。

李氏は取材に対し、「今回共同開発した人工肉は、美味しくて中国人の好みに合うことを原則としている。我々は5Dという本物に近づける概念を強調し、色、香り、食感、音など全面的に動物肉に近づけた。音は多くの人に理解されないが、調理中には肉と魚がパチパチと音を立て、人々の食欲を強く刺激する。100%植物由来の製品を、この5つのレベルで本物に近づける」と述べた。

筆者の調査によると、人工肉は主に、▽環境コストが低く、牧畜業における資源の消耗を減らす▽高血中脂質・高血圧・高血糖の人にとってはよりヘルシーという2つのメリットがある。

双方は今年9月、植物人工肉を使った月餅を先に発売する。第1陣としては3000個を予定。筆者の調べによると、この月餅は主にスターフィールドが深センに構える店舗で販売される。

中国国内で人工肉月餅が初めて発売されるが、太平洋の向こう側の米国では人工肉ハンバーガーが良い反響を呼び、すでに量産化されている。米国時間8日、バーガーキングの57店舗のみで試験的に販売されていた人工肉ハンバーガーが好評を博した。バーガーキングはこの「インポッシブル・ワッパー」を全米7000店舗以上に広げている。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年8月16日

  

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング