内蒙古自治区阿爾山の秋。(2016年9月撮影)
2019年「中国天然酸素バー」創建活動発表イベントが北京でこのほど開かれた。広東省連山チワン族ヤオ族自治県、浙江省青田県、内蒙古(内モンゴル)自治区阿爾山(アルシャン)市、浙江省遂昌県、黒竜江省鉄力市など51地区が、「中国天然酸素バー」創建地区という栄えある称号を獲得した。これにより、この称号を獲得した国内の地区は115地区に達した。人民日報海外版が報じた。
「中国天然酸素バー」創建活動は、2016年にスタートした。中国気象局公共気象サービスセンターの主任を務める中国気象サービス協会の孫健・会長は、「『中国天然酸素バー』創建活動は、生態文明建設という国の要求を遂行し、地方全域の観光を促進し、地方のエコ経済発展を推進することを目的として展開されている」と紹介した。
中国気象サービス協会、中国気象局公共気象サービスセンター、携程旅行網が共同で発表した「2019年中国天然酸素バー緑書」によると、今のところ、「中国天然酸素バー」創建地区の称号を獲得した地区の数量が最も多い5省は、浙江省(20地区)、陝西省(14地区)、江西省(11地区)、湖南省(10地区)、雲南省(8地区)となっている。
浙江省青田県小舟山郷の花畑。(2017年03月撮影)
緑書によると、2016年から2018年に選出された創建地区64地区に対する分析の結果、これらの地区は、高品質の生態資源を備えていることが明らかになった。具体的には、年平均マイナス酸素イオンの強度が高く、創建地区の44%は1立方センチメートルあたり3千を上回った。また、大気の質が優れており、地区の77%は、通年の大気の質「優良」日数が90%以上だった。森林カバー率も高く、地区の37%は、森林カバー率が80%を上回った。旅行に適した時期が長く、地区の36%以上は半年以上となっている。
「中国天然酸素バー」創建活動は、毎年実施されており、各地区が自己申告を行い、審査を担当する専門家が、規範化プログラムを経て、各地区の気候、大気の質、大気中のマイナス水素イオンのレベル、生態・観光発展プラン、観光との組み合わせ状況などに基づき総合評価を行い、条件をクリアした地区を選出し、認定地区として認める。2018年以降は、地表観測のほか、中国気象局公共気象サービスセンター、中国気象サービス協会および国家衛星気象センターが協力して、衛星リモート・センシング技術を導入し、創建地区の森林カバー率、大気の質、酸素放出量、気候快適度に対する計算・分析・解読を行い、酸素バー生態レベルの検証を進めることで、酸素バー評価認定における科学性と権威性を高めることに成功している。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年7月30日