開放型の世界経済の建設を堅持するという大きな方向性は、主要20ヶ国・地域(G20)が国際金融危機に対処する重要な経験であり、世界経済の成長を推進するための必然的な要請でもある。中国は開放型世界経済の提唱者、推進者であり、ドアを開けて建設を進めることを堅持し、自由貿易の推進に力を入れ、世界貿易機関(WTO)加盟時の約束を全面的に履行するのであり、習近平国家主席がたびたび強調するように、中国の開放のドアは閉じられることなく、ますます大きく開かれていく。
行動は言葉に勝る。「一帯一路」(the Belt and Road)の共同建設、自由貿易試験区の設立、中国の特色ある自由貿易港の探求と建設、第1回中国国際輸入博覧会の開催成功、第2回輸入博覧会の積極的な準備など、中国は絶えず開放を拡大し、120あまりの国と地域にとって最大の貿易パートナーとなり、何年も連続で世界経済成長への寄与度が30%を超えた。
より広い分野で外資の市場参入を拡大し、より大きな力を入れて知的財産権保護の国際協力を強化し、より大きな規模で物品とサービスの輸入を増やし、より効果的に国際マクロ経済政策の協調を実施し、より一層、対外開放政策の貫徹実施を重視している。第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで習主席が発表した一連の重大な改革開放措置は、開放をさらに拡大しようとする中国の決意を世界に示すものとなった。
G20は国際経済協力の主要フォーラムだ。現在、一国主義と保護主義が国際経済秩序に深刻な打撃を与え、世界経済が直面するリスクと不確定性が目に見えて増大している。
WTOは4月に発表した世界貿易見通しで、今年のグローバル貿易成長率予測値をそれまでの3.7%から2.6%へと大幅に下方修正した。世界銀行や国際通貨基金(IMF)などの国際機関も最近相次いで、世界経済は「微妙な時期」にあり、貿易摩擦のエスカレートといった不安定・不確定要因が積み上がりつつあり、グローバル貿易は圧力を受けているとの見方を示した。
習主席はG20サミットで保護主義と一国主義に反対し、多国間貿易体制を共同で守ることの重要性に繰り返し言及してきた。中国は開放的で、透明で、包摂的で、非差別的な多国間貿易体制を支持し、貿易投資の自由化・円滑化を促進し、経済グローバル化がより開放的で、包摂的で、あまねく恩恵のある、均衡的で、ウィンウィンの方向へ発展するよう推進する。欧州の国際研究センター・CIFEの欧州—中国プロジェクト代表のジョージ・ツォゴプロス代表は、「開放協力は経済成長を促進する重要なツールであり、多国間主義を堅持し、開放型世界経済を建設することは目下の国際社会がしっかり取り組むべき重要な課題だ」との見方を示した。
経済グローバル化は不可逆の必然的な流れだ。ブラジルのシンクタンクのジェトゥリオ・ヴァルガス・ファウンデーション(FGV)の夏華声研究員は、「世界2位のエコノミーとして、また世界1位の物品貿易国として、中国は開放を堅持して世界との効果的な連携を確保し、より多くの国が中国の発展の急行列車に乗るようにし、グローバル経済安定の基礎を突き固め、世界経済の発展に原動力を注入してきた」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月28日