古代のピラミッドを観光するTubby(写真提供・取材対象者)。
「私はとても旅行が好きで、多くの国に行ったことがある」と言う周さん。絵本を創作する時、実際の経験もインスピレーションの源になるという。
「この本を読んだすべての子供たちがTubbyのようになってほしい」と周さんは言う。パンダのTubbyには得難く貴重な探求精神があり、子供たちも勇気を出してチャレンジし、自分の小さな世界を飛び出して、より多くの可能性を創造してくれることを周さんは願っている。
人魚姫と出会ったTubby(写真提供・取材対象者)。
周さんは「描き始めたばかりの頃は、本を出そうとは思っていなかった」と語った。大学卒業後、周さんは英語の教師になったが、就学前教育に携わる過程で、多くの子供が国外の文化に好奇心を抱いているのに、当時子供たちが読めるような世界の人文地理の読み物は少ないことに気がついた。「絵本のような形式の本は子供たちが読むのに適している。それで絵本を描こうという気持ちが芽生えた」と周さんは語った。
2013年、絵本の原画を描き終えると、周さんは原稿を持って、出版先を求めて上海児童国際ブックフェアに行った。10社以上も出版社を回ったが、すべて門前払いをくった。
絵本の作者の周笠さん(撮影・何佳欣)。
絵本の作者の周笠さん(撮影・何佳欣)。