中国自動車大手の中国第一汽車集団の自主ブランド車「紅旗」が打ち出した5G無人自動運転電動ミニバスが今月27日、浙江省杭州市に登場し、市民の間で話題となっている。 紅旗のこのスマートミニバスは、成熟した技術を有する自家用車の車体をベースに、L4クラス(完全自動運転システム)の自動運転技術を採用。固定ルートを完全に自動で走行し、停留所、または指定の場所で停止するほか、無線充電、緊急停車も可能となっている。
同ミニバスは、複数の種類のセンサーや高精度の位置測定システム、V2X(車車間・路車間通信)技術などが採用されている。そして、衛星やレーダー、画像などさまざまな方法で位置を測定し、採用されている複数のブレーキングシステムを通して、車道内を正確、かつ安全に走行するよう制御される。航続距離は450キロで、充電に要する時間はわずか40分間となっている。同ミニバスは、現在市場のトレンドとなっている小型自動運車と異なり、運転席がないほか、囲む形の座席が採用されているため、広々とした空間を実現。さらに、搭載されている人工知能音声ロボット「旗宝」は、乗客と音声を使って交流することができ、道路情報やニュース、天気のほか、数十種類の分野のサービスを提供する。加えて、顔認証システムやインターネット電話などの機能も搭載されており、テクノロジー感満載の作りとなっている。今のトレンドである5G(第5世代移動通信システム)技術も採用され、同ミニバスは、「紅旗」の「コネクテッド・ビークル化」の発展における最新の成果として、「スマートに外出できる生態圏」の発展を牽引していくことになるとみられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年4月30日