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「観光」は中国人にとってまさに「幸せのための必需品」に

人民網日本語版 2019年01月31日16:03

中国観光研究院(文化・観光部データセンター)と銀聯商務股フン有限公司(フンはにんべんに分)が29日に発表したシリーズ報告書から、観光はいまや中国人にとって「幸せのための必需品」となっていることが明らかになった。新華社が伝えた。

中国観光研究院の戴斌院長は、「モニタリングを始めてから現在までの歴史的なデータによると、国民の旅行願望度は82%から87%と高いゾーンを維持しているうえ、変動しつつも上昇傾向を呈している」と紹介した。同研究院がこのほど実施した調査によると、「家族旅行はとても楽しい経験」と答えた人は約80%、「家族旅行には必ず行きたい」とした人は96.5%に達した。

統計データによると、2018年に国内旅行に出かけた人は、前年比10.76%増の延べ約55億4千万人、観光収入は同12.3%増の5兆1300億元(1元は約16.3円)。海外旅行に出かけた中国人は同13.5%増の延べ約1億4800万人だった。

中国人の旅行願望度が上昇するにつれて、観光消費額も上昇の一途を辿っている。中国観光研究院と銀聯商務股フン有限公司が29日に発表した「2018年中国観光消費ビッグデータ報告」は、中国人観光客の観光ビッグデータに対する全体分析とサンプリング分析を結合させた調査を行い、業界内に通用している慣例を参照し、観光消費レベルに基づき、観光客を「高価値旅客群」、「都市レジャー旅客群」および「大衆消費旅客群」の3グループに分類した。

1日あたり消費額が「20ドル(1ドルは約108.9円)から50ドル」の「都市レジャー旅客群」の旅客総数に占める割合は、2016年の23.1%から2018年には29.9%に上昇した。「50ドル以上の「高価値旅客群」は、6.4%(2016年)から8.4%(2018年)に上昇。報告は、「2020年までに、『都市レジャー旅客群』の割合は36.9%、『高価値旅客群』は10.4%まで、それぞれ上昇し、2グループ合わせると、中国人観光客総数の過半数を占める見込み」と予測している。

また「都市レジャー旅客群」の急増によって、観光消費のアップグレードがさらに進むと予想される。銀聯のデータによると、向こう3年で、観光客による観光地での飲食消費の成長率は年20%以上、リゾート地での消費額成長率は年30%以上、それぞれ増加する見通し。

戴院長は、「十年間続いている国民レジャー調査の結果から、都市住民の休暇時間が短縮する一方で、外出の行動範囲は拡大し続けており、休暇活動における旅行の割合が上昇していることが判明した。人々が素晴らしい生活を目指す上で、旅行サービスの品質向上に期待していることは間違いない」とコメントした。

具体的にみると、休暇観光消費の増大によって、新たな民俗・紅色(革命聖地)観光の急成長がもたらされている。また、観光消費の大衆化・構造分化・共存といった特徴はより顕著となり、氷雪旅行・避暑旅行・博物館めぐり・研修学習旅行などの細分化された大衆市場がどんどん誕生している。

観光サービス品質化という消費要求は、企業の製品サービス研究開発と業態革新をけん引した。2018年、景勝地への観光客誘致は引き続き高まり、景勝地への観光客誘致による二次消費が増加し、次第に旅行目的地発展の基盤となる道筋となってきている。

中国観光研究院が29日に発表した「2018年観光経済分析・2019年発展予測報告」によると、2018年、旅行関連サービスに対する観光客の総合評価指数は、前年比2.5%増の77.91ポイントだった。このうち、国内旅行サービスに対する品質評価指数は同4.2%増、海外旅行サービスは同2.3%増と、国内・海外旅行に対する中国人観光客の満足度が全体的に高いレベルを維持している状況が読み取れる。

同報告では、2019年の国内旅行者数は前年比9.5%増の延べ60億人以上、国内観光収入は同10%増の5億6千万元と予測されている。海外旅行に出る中国人は、同11%増の延べ約1億6600万人に達する見通し。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年1月31日

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