世界的に有名な旅行ガイドブック「ロンリープラネット」がこのほど発表した「2019年ベスト・カントリー・トップ10」で、パナマが第4位にランクインした。真っ白な砂浜、色鮮やかなサンゴ、神秘的な熱帯雨林、霧深い高地、「世界の橋梁」と呼ばれるパナマ運河、このようにますます多くの「パナマ・テイスト」が、中国人観光客の視野に入るようになってきている。人民日報が報じた。
パナマ政府観光局で中国市場開拓を担当するサンドラ・チャン氏は、話題が観光協力に及ぶと、「2017年にパナマを訪れた中国人観光客はわずか2万2千人ほどだったが、2018年には倍増した。2019年には、15万の大台を超えるよう期待している。パナマと中国の国交樹立からまだ2年も経っていないが、パナマはすでに、多くの中国人観光客にとって、海外観光目的地の新たな選択肢となっている」と述べた。
2018年4月、中国・パナマ両国が共に努力し、中国国際航空(国航)の新路線第一便が北京を出発、米ヒューストン経由でパナマに到着した。同路線は、他の既存路線に比べ飛行時間が3~6時間短縮された。パナマ観光庁のグスタボ・イム(Gustavo HIM)長官は、「新路線運航の計画から実現にいたるまで、通常ならば最低2年はかかかる。だが、両国は、わずか4ヶ月でこれを実現したのだ」と感嘆している。
パナマのパナマA級旅行代理店64社が昨年8月、中国人観光ツアー受入れ業務の取扱を認められた。パナマ・中国旅行業社の協力のもと、パナマに到着する中国人ツアー1組ごとに、中国人通訳1人とパナマ人ツアーガイド1人が配備されることとなった。9月には、パナマ観光庁は携帯アプリ「パナマに行こう」を公開、中国人観光客にパナマの観光地や歴史・文化伝統を紹介し、中国人客のラテンアメリカ旅行でパナマの第一目的地となるよう企画した。このほかにもパナマと中国銀聯や支付宝(アリペイ)は決済面での協力を行い、中国人観光客の海外での決済経験を高めることとなった。さらには中国人旅客にとってラテンアメリカ往復渡航費がかなり高いことを考え、パナマは周辺のコロンビア、コスタリカ、キューバ、エクアドル、メキシコ各国で周遊ツアー商品を開発し、中国人観光客により価値の高い選択肢を提供している。
パナマ中国旅行会社の黃暉・総経理は、「パナマ人口400数万人のうち、中国人は28万人で、2017年6月に両国の国交が樹立して以来、中国人観光客を取り扱う中国人が経営する旅行会社は3社から8社に増えた。彼らは、中国人観光客のために心を尽くした準備を行い、従業員に対する中国語トレーニングを実施している。このような努力が実を結び、はるばる遠くからパナマを訪れる中国人観光客は、パナマに居てもまるで自分の家に帰ってきたかのような感覚を味わっている」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年1月3日
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