「ゼロ消費」の先駆者Beaさんを中国に招待して経験をシェアする余さん(写真左)。
余さんは、「ゼロ浪費生活では、6つのR(Refuse、Reduce、Reuse、Repair、Recycle、Rot)という原則が提唱されている。実のところ、これは、回収物を減らし、生ゴミの発生を減らし、根本的にゴミの量を減らすことを皆に奨励するものであり、リサイクルに依存するだけの方法ではない」と語った。
あるとき偶然、余さんはネット上で12年間繰り返し使えるという生理用ナプキンのことを知った。このナプキンは、水洗いが可能で、毎回3~5分間熱湯で消毒するだけで、繰り返し使用することができるという。「最初、好奇心から、そのナプキンを購入したが、本当に使い勝手が良いと実感した。同時に、出す必要のないゴミを減らすことにも役立っている」と話す余さんにとって、そのナプキンは、今では日常生活における必需品となっている。
余さんが営む「ゼロ消費無包装」ショップ
余さんと恋人は、現在、北京の南鑼鼓巷で、「THE BULK HOUSE(ゼロ浪費無包装商店)」という名前の小さな店を営み「ゼロ浪費」ライフの提唱を呼びかけ続けている。プラスチック製ストローに代わるステンレス製ストロー、使い込んだ古い米袋をリメイクしたトレンディなバッグやリュック、古布で作った衣類や枕カバー、使っていない紙箱で作った宅配ボックスなどはいずれも高い人気を集めている。
余さんは、「周囲にいる友人や家族も、大なり小なり影響を受けているようだ。彼らは、買い物に行くときには必ず布製のマイバッグを携帯し、普段は食事デリバリーの注文を極力控えている。実は、『ゼロ浪費』は、想像するほど複雑なことではない。『ゼロ浪費』全体を、さまざまな小さなステップに分割し、日常生活でそれらのステップを試し、改善し、遂行する。それを繰り返していけば、その実践はとても簡単であることが分かるだろう」と続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年12月5日
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