12月1日夜に行われた中米トップの会談と晩餐会は、歴史的な会談であり、2018年に世界が最も注目した晩餐会だったことは間違いない。
海外メディアの報道では、晩餐会は拍手の中で終了し、大成功だったという。これは双方が会談に対する共通認識でもある。月曜日の世界株式市場は大幅に上昇して、この会談への高い評価がうかがえた。
これから双方のチームによって行われる具体的交渉が、非常に重要であることは言を俟たない。貿易戦争の今後の方向について、おおよそ次の5つの見方がある。
△1つ目の見方:積極的な進展はあるかもしれないが、順風満帆というわけにはいかない。
トップによる今回の力強い後押しを受けて、中米経済貿易チームが交渉を加速させ、早期に合意に到達することは間違いない。だがこれまでの長い間の駆け引きを考えると、誠実さがなく、引き続き過大な要求をするようなら、新たな波瀾の幕開けとなる可能性を排除できない。
結局のところ、公開された情報によれば、双方が90日以内に合意に達しなければ、米国はまたふっかけてきて、関税を10%から25%に引き上げる可能性があるということだ。これは再び戦端が開かれることを意味する。
そのため、双方は今後、知恵を尽くし勇気をもって事態に立ち向かわなければならない。中国は最良の結果を得るために努力するが、最悪の場合も考えておかなければならない。無論、新華社の論説で指摘したように、誠実ささえあれば、中国と米国の間に解決できない問題はない。
△2つ目の見方:矛盾や争いはあるが、協力こそ内在的なニーズ。
今回の晩餐会と会談により、麻薬の「フェンタニル」(合成オピオイド)が話題になった。
オピオイドは医療用麻薬で強い鎮痛作用があるが、米国で乱用され、深刻な社会問題となっている。
そこで今回の会談後にホワイトハウスが出した声明の中には次のような一節があった。「非常に重要なことに、中国の指導者は優れた人道的な姿勢として、フェンタニルを規制薬物として指定することに同意した。これはフェンタニルを米国に販売する者は中国の法律が規定する最高刑の対象になることを意味する」。
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