中国では中秋節連休と国慶節連休が近づいているが、旅行関連サイトがこのほど発表した報告によると、今年の国慶節連休中、中国大陸部から海外旅行に出かける中国人観光客は、過去最高の延べ700万人と見込まれ、人気目的地トップ3は、順に、日本、タイ、中国香港地区となっている。香港メディアの報道を引用して参考消息網が伝えた。
20日付「香港経済日報」(電子版)の報道によると、中国大陸部では今年、中秋節連休が3日間、国慶節連休が7日間設けられている。もし、これらの間の6日間に有給休暇を取得すれば、「中秋+国慶」で過去最長の16日に及ぶ超大型連休が実現する。
同サイトは、ユーザー3億人超の傾向と予約状況に対する分析を進め、「2018年国慶節海外旅行予測報告」として取りまとめ発表した。報告では、今年の国慶節連休に大陸部から海外旅行に出る人は、延べ約700万人にのぼると予測されている。これは、年間海外旅行者数の約5%に相当する。
〇世界的な「ゴールデンウィーク」と化した国慶節連休
日本は、国慶節連休の海外旅行における人気目的地ランキングで、今回初めてトップに立った。つい最近、北海道での大地震や大型台風による関西国際空港(関空)の閉鎖が起こったが、日本は豊富な観光資源やビザ緩和政策によって、引き続き多くの中国人観光客を惹き付けている。また、日本メディアによると、中日両国関係の改善も、中国人観光客の日本旅行ブームに一役買っているという。ただし、関空が一時的に閉鎖され、北海道鉄道路線の一部がまだ営業を再開していないため、日本への旅行のキャンセルが次々と起こっている。複数の旅行関係者は、「これらの影響を受け、大阪と北海道を訪れる観光客は、当面の間、減少し続けるだろう」と予想している。
中国人の海外旅行人気目的地の第2位から第5位は、順に、タイ、中国香港地区、韓国、シンガポールだった。
海外旅行での中国人観光客1人あたり平均消費額は約7300元(約12万円)。「女性」、「80後(1980年代生まれ)」、「90後(1990年代生まれ)」、「親子連れ」が、国慶節連休の海外旅行の主力群となっている。
2017年の中国人の旅行目的地だったタイでは今年7月、中国人観光客が乗った遊覧船の転覆事故が発生。安全面での懸念が高まったことで、タイ旅行を見合わせる中国人が一気に増えた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月21日
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