「ナウルの大統領が昨日、中国は小国をいじめる大国だと述べた」事について、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は5日の定例記者会見で「中国が小国をいじめると言うのは、理不尽なことを言う以外の何ものでもない」との見方を示した。外交部ウェブサイトが伝えた。
定例記者会見では、第30回太平洋諸島フォーラム(PIF)で中国代表団の参加をナウル側がいろいろと妨害した件について質問があった。
華報道官は「第30回PIFが4日、台湾当局のいわゆる『国交樹立国』ナウルで開催された。中国側はフォーラム事務局の招待を受け、対話パートナーとして会議に出席した。会議開催前、ナウル側は中国側出席者に一般旅券での入国を要求した。大多数の加盟国と中国側が申し入れを行い、また会議をボイコットすると表明する中、ナウル側は中国代表団の外交旅券を所持しての会議出席に同意せざるを得なくなった。会議期間中、ナウル側は再び国際会議の慣例を顧みず中国代表の発言を妨害した。これに中国側は直ちに厳正な申し入れを行い、途中退席で抗議した。多くの国の代表団も退席し、ナウル側に強い不満を表明した」と述べた。
また「『一つの中国』原則は広く認められた国際関係の準則であり、国際社会の一致した共通認識でもある。『二つの中国』『一つの中国、一つの台湾』を進めるいかなる行為も人心を得ず、思い通りにもならない。われわれはナウルに対して、大勢を明確に認識し、過ちを正すよう忠告する。歴史の潮流に逆行する事をし続けてはならない」「中国側は太平洋島嶼国及びPIFとの関係発展をかねてより重視しており、引き続き「一つの中国」原則を基礎に各島嶼国との友好交流及び実務協力を強化する」と強調した。
「ナウルの大統領が昨日、中国は小国をいじめる大国だと述べた」事へのコメントを求められた華報道官は「中国が小国をいじめると言うのは、理不尽なことを言う以外の何ものでもない」「中国が国際関係において大国と小国の一律平等を最も重視していることは、この2日間の中国アフリカ協力フォーラム北京サミットの盛況によって改めて十分に示された。『自重して初めて尊敬される』という道理を、関係国はよく分かっているはずだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年9月6日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn