もうじき秋の新学期シーズンだ。そんな折、リハビリ専門家は、「ここ数年、海外通販で人気の日本のランドセルだが、背中にいいとは限らない」と警鐘を鳴らす。「広州日報」が伝えた。
広東省が中高生16万人を対象に行った身体検査の結果、同省の中高生の脊柱側弯症の罹患率は5.3%で、海外データのほぼ2倍と高いことがわかった。2013年から14年にかけて広州市の中学生21万5千人に脊柱側弯症のスクリーニング検査を実施したところ、罹患率は5.1%だったが、幸いこのうちの9割は症状が軽度だった。側弯症はきちんと対応しなければ、脊柱が側方に曲がって体がゆがみ、悪化すると胸郭が変形し、心肺機能の低下を引き起こし、半身不随になることさえある。
ここ1〜2年ほど、多くの親たちが日本の小中学生が登下校で背負うランドセルに目をつけ、争って買い求めるようになった。日本のランドセルは果たして体にいいのだろうか。リハビリを専門とする中山大学付属第一病院リハビリ医学科の黄東鋒学科長は、「ランドセルの問題は重視されるべき。よくあるのは子どもたちの猫背で、普段重すぎるランドセルを背負っていることが原因かもしれない。子供は体の重心をうまくコントロールできないので、自然、前かがみになってバランスを取ることになり、肩や首に大きな力がかかり、背骨がゆがんだ姿勢になり、これが長く続くと脊柱が変形したり、他の健康問題を引き起こしたりする」と注意を促す。
日本のランドセルの重さは3キログラムもあり、小学生には重すぎる。黄学科長は、、「発育途上にある子どもが健康に問題なく背負える重さは、ランドセルに本などを入れた状態で自分の体重の10%までだ。低学年の生徒はランドセル全体の重さを1.5キログラムまで、ちょっと上の学年は2.5キログラムほどに制限すべきだ」と指摘している。 (編集KS)
「人民網日本語版」2018年8月30日
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