第1回中国国際スマート産業博覧会で行われた中国が開発した世界初の実用クラス超広帯域可視光通信専用チップセット発表会において、中国工程院院士で可視光チップの主要開発者である◆江興教授(◆は烏へんにおおざと)は、「今はWi-Fiがあるが、未来にはさらにLi-Fiが登場することになるだろう。光は照明として使用することができるのは周知の事実だが、今や情報を伝達するためにも使用できるようになった。光があればネット接続できるという夢が実現した」とした。環球網が伝えた。
同教授は、「可視光通信は安全・安定・高速・高効率で、しかも低コスト。可視光通信技術はグリーンで低炭素でもあり、エネルギー消費量がほぼゼロの通信を実現する。さらに無線通信の電磁信号の漏洩などの弱点を効果的に回避できる。干渉と傍受に強い安全情報スペースを迅速に構築できる」と説明した。
情報によると、今回発表されたチップセットはGbE級の高速伝達をサポートし、主流の中高速通信プロトコルの全面的な互換性を備えている。屋内と家庭内においてグリーンで超広帯域の情報ネットワーク、VR技術に基づく家庭内のスマートサービス、高速無線データ伝送、水中高速無線情報伝達、特殊地域移動通信などの分野の可視光通信の応用に、チップ級の製品を提供できるとしている。
さらに同教授は、「可視光通信は10Gb超広帯域スマート家庭情報ネットワークのコア技術だ。5G移動通信は最大1Gbの通信速度を提供するため、可視光通信はその10倍に達する」と述べた。
可視光通信は私たちの生活にどのような変化をもたらすのだろうか。自動車分野では、可視光通信技術を導入することでネット接続車の開発を加速させ、多くの革新的な応用を生み出すとみられている。例えばライトが路傍の道路標識を照らすと、この標識は直ちにナビに付近の道路状況を伝え、目的地に到達するための最も最適なルートをナビゲートする。それによりユーザーはより良い運転体験を手にすることができる。さらに車が接近すると自動的にブレーキを踏むようアラームを発したり、自動的にブレーキをかけることも実現できる。
可視光通信はさらにスマートライフの構築を促すことになる。可視光通信の特性を利用すれば、朝起きて電気をつけると各種端末(テレビ、タブレット端末、携帯電話など)を通じて直ちに天気や最新の外出情報、国内外の重要ニュースなどを知ることができる。また家族間でデータ情報を共有する際には、1秒内の伝送が可能となる。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年8月28日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn