観光市場の需給状況をみると、今年は避暑旅行商品の選択肢が一層広がりをみせており、高齢者のますます多様化する旅行ニーズによりよく応えるため、多くの旅行会社が個人向けオーダーメイド旅行を打ち出すという動きもある。専門家は、「避暑旅行は涼しくて過ごしやすい気候であればいいというような単純なものではなく、より内容が豊富で、高い誘致力を備えた旅行商品、より質の高いサービスが求められている」と指摘する。
最近、多くの地域で高温の天気が続いており、暑い夏となった今年は避暑旅行市場が熱い。「涼しい場所ならどこへでも行く」という旅行者がますます増えている。
中国観光研究院などの機関が発表した「2018年避暑旅行ビッグデータ報告」は、「今年ののべ50億人を超えるとみられる中国の観光客のうち、7~8月に旅行する人はのべ10億人に上り、通年の観光客の5分の1に達する見込みだ。このうち避暑旅行が半数ののべ約5億人に上るとみられる。この数字が実現すれば中国は世界最大の避暑旅行市場になる」と予測する。
今年3月、国務院弁公庁が「全域観光発展促進に関する指導意見」の中で避暑旅行商品の開発に力を入れ、一連の避暑地の建設を推進する方針を打ち出した。避暑旅行は今や地方が開発拡大を進める価値があり、経済発展を牽引する注目点になりつつある。
▽「ボイラー都市」住民に高い避暑旅行ニーズ
同報告によると、武漢、重慶、西安、長沙、南昌といった暑い気候の「ボイラー都市」は、避暑旅行商品のオンライン予約の伸びが最も速く、増加率はなんと100%を超える。「旅行に行きたい」という人は82.1%に上り、避暑旅行市場のニーズがさらに高まりをみせる。
7月末までに、全国385都市の人々が旅行予約サイト・携程旅行網のアプリなどを利用して夏の各種旅行商品を予約した。このうち50%以上が避暑もできる目的地やレジャー商品を選択しており、目的地をタイプ分けすると主に海、山、草原、湿地・湖、都市周辺の農村となる。
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