上海でこのほど開かれた「老後投資の将来を考える」と題するフォーラムで、アント・フィナンシャルサービスグループとフィデリティ・インターナショナルが共同で取りまとめた「2018年中国養老前景調査報告」が発表された。同報告から35歳以下の若者の半数以上は、まだ老後の貯蓄について計画していないことが明らかになった。経済日報が報じた。
調査報告の統計データによると、若者の多くは、老後資金は主に公的年金で賄えることを期待しているが、年金制度に対する知識は極めて乏しい。サンプリング調査の対象となった若者の97%は、年金について、「ほぼ知らない」あるいは「全く知らない」と答えた。圧倒的多数の若者は、「快適な老後生活を送るためには180万元(約2900万円)は必要」と考えていた。さらに、統計データによると、中国の若者は、理想的な退職年齢として「57歳ごろ」を挙げており、退職後の生活については、「かなり楽観的で憧れている」との見方を示した。
若者のうち、「老後のためにすでに貯蓄し始めている」人はわずか44%にとどまった。老後の貯蓄を始めていないと回答した若者たちが貯蓄を始める年齢として考えていた平均年齢は40歳で、理想とする退職年齢である57歳までのわずか17年間で老後の資産を蓄えようと考えていることがわかる。
オンライン財テクプラットフォーム「アント・ウェルス(Ant Wealth)」は、利用者が若いうちに老後の資金計画を立てることをサポートするため、「開放+AI技術」をベースとした利用者向けワンストップ式老後サービス・プラットフォームを近くリリースすると発表した。利用者は、プラットフォームの「年金アカウント」を通じて、年金・社会保険・医療保険・老後の財テク指南などのコンテンツや関連情報を閲覧することができる。また、将来的には、老後の資金計画のためのミニツールなどの老後関連サービスコンテンツも増やしていく予定という。
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