中日両国の学術界が共同開催した「一帯一路」(the Belt and Road)学術シンポジウムがこのほど日本・東京で開催された。一帯一路日本研究センター、中国社会科学院中国辺疆研究所、日本の大学や研究機関などから、専門家100人あまりが参加した。「経済日報」が伝えた。
同研究所の王暁鵬氏は東中国海、南中国海、「一帯一路」などに関連する海の境界線問題における同研究所の研究成果を紹介し、沿海、海域、海上の交通路、海外協力を総合した「4海1体」の海の境界の学術的範疇、および海と人類社会とが結びついた新しい海の境界の理念を打ち出し、海の運命共同体の科学的内容を詳しく説明した。また中日間の海洋科学研究を強化するための具体的な提言を行い、これには学術シンポジウムの共同開催や関連の課題研究の共同推進などが含まれていた。日本の亜細亜大学の後藤康浩教授は、中日海洋共同開発の技術的実行可能性と経済的収益性について詳しく説明した。日本の野沢太三・元法務大臣は、日韓海底トンネル計画をはじめとするアジアの海洋協力プロジェクトを紹介した。
同センターの進藤栄一代表(国際アジア共同体学会会長)は、「海洋はこれまでは世界を隔てる障壁だったが、科学技術が進歩し人類の社会が発展したため、今では世界を結ぶ紐帯になり、協力を強化するプラットフォームになった。『海上シルクロード』構想はロマンにあふれ、関係国に無限の夢をもたらす」と指摘した上で、シルクロードによって中国の覇権主義を語る論法に異議を唱え、「人類の運命共同体こそが世界が大同に至り一つにまとまるための唯一の道だ」と述べた。
同センターは日本の主な研究者と在日中国人研究者が2017年10月に共同で設立したもの。今回のシンポジウムでは両国の研究者が交流・協力をさらに強化するとともに共同研究を進め、両国政府に政策を提言することで一致した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年8月6日
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