ワールドカップロシア大会が14日に開幕するのを前に、中国・重慶のある不動産会社が11日、「ワールドカップ開催期間中、出勤時間を1時間遅らせる」という通知を従業員に出し、微信(WeChat)のモーメンツで大きな話題となっている。重慶晨報が報じた。
同社の人事部の責任者は取材に対して、「これは、従業員が試合観戦と仕事のバランスをうまく取れるようにするための措置。良い気分の状態で試合観戦をしたほうが、良いメンタルで仕事をすることができる。4年に1度しかないワールドカップなので、従業員にはそれを存分に楽しんでもらいたい」と説明した。
取材では、重慶の多くの会社がワールドカップ開催期間中、従業員に特別待遇を準備していることが分かった。
試合予想が当たれば上司に仕事をしてもらる権利獲得
重慶好夢網絡科技有限公司で働く謝如さんは取材に対して、「何対何でどちらが勝つかを正確に予想できれば、上司に仕事を代わりにしてもらえる。とてもユニークで刺激的」と話し、会社のその措置に多くのサッカーファンの従業員が喜んでいるという。
同社の責任者は取材に対して、「ワールドカップのグループステージ開催期間中にこのキャンペーンを実施する。末端の従業員なら誰でも参加でき、1試合の予想が当たるごとに、上司に仕事を30分間代わってもらえる権利を獲得できる。ワールドカップ開催期間中は、みんな気分が高揚している状態になるため、当社はこのキャンペーンを打ち出し、大いに盛り上がるワールドカップの雰囲気をみんなで楽しむことにした」と説明した。
社長のおごりでビール飲みながらサッカー観戦
重慶本屋創品の社長・張紅瑜さん(29)は熱烈なサッカーファンで、取材に対して、「うちは単純明快で、ワールドカップの重要な試合は、従業員を連れて南濱路にある店に行き、サッカーを見ながらビールを飲む。私のおごりで好きなだけ飲んで、楽しい夜を過ごしてもらう」と説明した。この知らせに、同社の従業員はみな大興奮。サッカーファンという90後(90年代生まれ)の周さんは、「その時に思う存分食べる準備は皆もうできている。サッカーがそんなに好きでないという同僚も、おごってもらえるなら絶対に行くと言っている」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年6月15日
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