深い海底の地形はこれまで謎に包まれた未知の世界であり、多くの人々の研究対象にもなっている。日本は最近、水中ドローン、商船、漁船、探検家などから収集されたデータを使用して、2030年までに世界の海底を地図化するプロジェクトを実施している。
「Seabed2030」と呼ばれる同プロジェクトは、国際的な専門家チーム・大洋水深総図(GEBCO)や日本財団、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)などの共同作業で進められ、2017年6月にニューヨークで開催された国連海洋会議で正式に始動。18年末までに、最初の海底地形図を作成し、30年までに世界の精密な海底地形図を完成させる計画だ。
このプロジェクトは、14年に失踪したマレーシア航空MH370の探査に携わったオランダの深海探査機・Fugroの支援を受けており、Fugroはすでに6万5千平方キロのデータを提供している。しかし、世界の海底の詳しいデータや海底地図は依然として不十分というのが現状だ。
「Seabed2030」は、1億9000万平方キロの海域と、世界の深さ200メートル以上の海洋93%をカバーしており、海底地図が完成すれば、海洋環境保護、潮の満ち引き・波の研究、海洋救援などに活用されると期待されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年5月24日
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