最新研究報告によると、中国のオンラインオリジナルデザイン商品の成約額が急上昇している。中国新聞社が報じた。
第一財経商業統計センター(CBNData)などが7日に発表した「2018中国オリジナルデザイン起業・消費報告」は阿里巴巴(アリババ)の統計に基づき、オンラインオリジナルデザイン市場の発展現状を考察している。2014-17年、オンラインオリジナルデザイン商品の成約額が急上昇しており、その成約件数も年々増加の一途をたどっている。
報告によると、17年のオンラインオリジナルデザイン商品の成約額は計100億元(約1710億円)を超え、16年と比べると、運営5年以上の店舗の割合が明らかに上昇している。オンラインによる月間成約件数を見ると、17年は500万件に達している。人気検索ワードを見ると、17年、消費者の「オリジナル」や「デザイン」の検索回数が明らかに増加し、同年第4四半期(10-12月)の検索回数は1億7000万回に達した。
報告によると、オンラインオリジナルデザインの店舗には、服飾、文化クリエイティブ、ジュエリー/アクセサリー/眼鏡、家具・インテリア、デジタル、スポーツ・アウトドア、コスメ、アニメ、食品、家電、花・鳥・農業用物資、マタニティ・ベビー用品などの業界が含まれ、中国全国で「開花」している。うち、服飾、文化クリエイティブ、家具の開店数の割合が最も高い。
一方、他の業界の割合は低いものの、急成長しており、うち、インテリア、部品、アニメの3業界の17年の新店舗開店数が前年比で顕著に増加し、それらの市場のポテンシャルが大きいことを物語っている。その他、報告によると、オリジナルデザイン店舗の場合、オープン後に業界を変えたことがない店舗の割合が明らかに他より高く、中心的な事業者の76%は、中心商品の販売が安定した伸びを見せている。
報告によると、オンラインオリジナルデザイナーは、「85後(1985年から89年生まれ)」と「80後(1980年から84年生まれ)」がメインで、女性より男性のほうがやや多い。また、オリジナルデザイン商品の購入者も女性がメインで、「80後(80年代生まれ)」と「90後(90年代生まれ)」が多い。
その他、オリジナル商品の購入者が増加し、その購入意欲も高まっている。報告によると、オリジナルデザイン系商品の1日当たりの購入者数は安定した増加を見せ、17年の時点で48万人を超えた。消費者がオリジナル商品の購入に使う金額の割合も右肩上がりとなっている。
業界関係者は、激増している消費者の品質、個性、細分化などに対する要求も高くなっており、商品デザインからブランドマーケティングなどに至るまでが新時代に突入していると見ている。そのため、中国のオリジナルデザイナーブランドにとっては、大きなチャンスであると同時に乗り越えるべき課題でもあるといえる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年5月8日
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