今年5月に「出征」する計画の嫦娥4号中継通信衛星に、ついに名前がつけられた。ハルビン工業大学で24日に開かれた「中国宇宙の日」メイン活動の開幕式で、同衛星が「鵲橋」と命名されたことが明らかになった。新華社が伝えた。
国家国防科技工業局副局長、国家航天局副局長の呉艶華氏によると、中国の月探査プロジェクト嫦娥4号の任務は計画通り、完成機の開発段階に入っており、今年中に2回の打ち上げを予定している。上半期には嫦娥4号通信衛星を打ち上げ、下半期には嫦娥4号探査機を打ち上げる。
嫦娥4号の任務には、人類が地球上では月の裏側と直接通信できないという難点がある。中継通信衛星を使うことでこれを実現すれば、中国にとって快挙となる。研究者は月のラグランジュ点(L2点)に向け中継衛星を打ち上げることで通信の中継を行うことを計画している。それにより月は地球と中継衛星の間に位置するようになり、低コストでこの問題を効果的に解消できる。
嫦娥4号は月の裏側で、表側では得られないデータを入手する。中国航天科技集団科技委員会主任、中国科学院院士の包為民氏は、「月の裏側に着陸するには多くのメリットがある。例えば地球からの放射線を浴びず、深宇宙探査を行い、宇宙の情報をそのまま反映できる。今回は月の南極付近のエイトケン盆地という古いエリアに着陸するが、その中には月の多くの原始情報が含まれる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年4月25日
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