北京市の人定湖公園で16日、作業員が柳に穴をうがち「柳絮抑制剤」を注射していた。気温の上昇にともない、毎年恒例の柳絮が舞う季節がやってきた。北京市園林緑化部門は今年、30万本の雌の柳を対象に数多くの措置を講じ、柳絮の発生を抑制している。人民日報が伝えた。
この対策には「注射」、高所接ぎ木などが含まれる。北京市園林緑化局科学技術所の杜建軍副所長によると、重点地域の雌の柳に抑制剤を注射することで柳絮を減らしている。また雌の密集した樹冠を優先的に切ることで、柳絮の発生を減らしている。そのほかにも柳絮が集中する時期には高圧ホースで洗浄し、柳絮を集めて処理することで二次伝播を防いでいる。
北京の柳は60−70年代に集中的に植えられた。一部の市民は柳絮を作る雌の柳を切り倒すよう求めている。北京林業大学の張志翔教授は「柳は北京土着の木であり、生態的に多くの長所を持つ。柳絮を理由にその貢献を否定できない。柳には日陰を作る効果があり、見た目も美しい。さらに酸素を作り二酸化炭素を留め、気温を下げ湿度を高め、除菌・殺菌効果を発揮し、有毒・有害物質を吸収するといった生態機能がある」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年4月20日
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